04/30/06
不均衡発展と内部矛盾6(現在以降)
このようにこれまでは、何やかやと言っても、田舎の政治家に牛耳らせておいて、田舎に花を持たせていたのは、日本人の巧みな知恵だったのです。
こう言うことは、議論して交渉でまとめなくとも、阿吽の呼吸でやれる所が日本人の政治的能力の高さだと思いますが如何でしょうか?
ところが、前回のコラムで書いたように、昨今田舎の人口も減ってきて、大したエネルギーがなくなってくると、政権党も敏感に変化します。
どしどし選挙区の区割り変更をして、都会選出の議員を多くしていきます。
YHOOで、選挙区の地図を見ることが出来ますので、御覧戴くと分かりますが、例えば千葉県の場合、旧来の1選挙区に当たる千葉市と東京間の地域だけで、小選挙区が10個も出来ていて、その他の広大な農漁村地域で3選挙区しかないのです。
選挙区の変更と同時に、都会人を標的にした政策に変更しつつあったのが自民党ですが、これが鮮明になったのが、小泉政権からと言えるでしょう。
小泉氏は神奈川県横須賀選挙区で、言うならば都会を地盤にする政治家として高度成長期以降初の総理誕生です。
これからは、大都会を支持基盤にする政治家が、党の代表を勤める時代が来るのではないでしょうか?
勿論、私のコラムは大方の流れを言っているだけで、個別事情で短期的には変わりますので、今回の小泉後継を具体的に想定したものでは有りません。
岩手の小沢氏が党代表になったのは、時代の流れとは別の個別事情による例外と言う位置付けです。(都市部選出ベテランが育っていないと言うところでしょうか)
現在では、都会人の方が多数派で、しかも選出議員も多くなっているのですから、どの党も多数派の支持をうけたくなるのは、当然です。
政治家はいつも多数からの支持がなければなり立たないのですから、農村人口あるいはその係累・・支持者の多いときには、農村票を当てにし、元気な老人が多くなれば老人を標的にした政策になります。
小泉さんが、道路公団や公共工事の削減を言うのは、公共工事に頼ってきた地方を相手にする必要がなくなったことの宣言でもあるのです。
郵政民営化問題も、金融の民営化の経済技術論だけでなく、田舎に多い、小さな郵便局の切り捨て論でもあるから、地方出身議員は必死にがんばるのです。
幸い、過疎地の老人もこの世から消えていく一方ですから、このような変化が起きても地方と都会の戦争のようなことにはならないのですから、うまい具合な順序です。
当面、森前総理(国民新党党首の綿貫氏も北陸の政治家です)のような、生き残り勢力からの反発を受けるでしょうが、もう彼ら地方出身政治家は少数派の時代になっているので、気にする必要がなくなっているのです。
マスコミは、抵抗派かどうかの議論をしていますが、現在政治の大きなうねりは、支持層を、地方重視か都会重視かのどちらに置くかの争いなのです。
旧来の手厚い予算配分を受けて来た地方出身議員が、与野党を問わず趨勢として抵抗する方に廻らざるを得ない構図です。
このために各党内で、ねじれ現象がおきているのですから、都会派か地方代表かの区分けをする方がわかりよいのです。
ただし、地方は少数派になったからと言って、一直線の切捨ては行きすぎでしょうから、人口減少にあわせて緩やかにして行くことになるのでしょう。
このためにも、地方自治体の広域化が必須だと言うことでしょうか?
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