04/26/06

ピューリタン革命の意義1(軍事独裁の限界)

軍部の力が強いときには、その意向を無視できないので、政治家が、軍部の意向に引きずられることが多いのですが、それでも政治家が表にいる限り、軍部の意向に影響されながらも、政治家同士が妥協するための交渉に精出してまとめる力が働くのです。
この複雑な過程がまどろっこしい・・あるいは不純にみえることから、政治家を排除してこれを通り越して、軍部が直接政権を担当する軍事政権では、自らが政治妥協する交渉技術が拙いので、複雑な内政を直接担当すると収拾がつかなくなってきます。
政治妥協と言うと分かったような気がし、不正とは別物だと思う方が多いでしょうが、妥協とはすなわち、実際何らかの利権その他の見返りを与えるなどが基本です。
これを特定政治家個人への金銭の贈与なら不正そのものですが、その反対派政治家の支持層の産業への補助金・地域への税金投入などになってくるとどうでしょうか?
、反対陣営の支持層にも配慮して、ある程度有利な補助金制度を創設したりするのは、単純に言えば不正の1種でしょう。
今連載中の内部格差による国家分裂を防ぐために、日本でやって来た地法交付金や過疎地対策など税の投入も、沿海部の商工業者にとっては、
      「自分達がせっかく稼いだ利益を、何故関係ない地方へばら撒くのだ」
と言えば、そうでしょうが、そう言う単純な理屈ばかりでは、何か事あるごとに国が分裂するような、大騒ぎをしなくてはならなくなるのです。
政治と言うものは、国内または外国とも何か意見の対立があるつど、威勢の良いことを言いっ放しで、気にいらなけれ騒乱や武力弾圧・・・喧嘩すればいいという単純なものではなく、粘り強い交渉で妥協して作り上げて行くものです。
この複雑な過程を不正行為に絡めて、(上記のようにあらゆる妥協は一種の不正でしょう)
     「政治家は堕落している」
と批判するのは簡単で、フラストレーションの溜まった庶民には分かり良いので、軍部独裁に走りやすいのです。
これが、戦前の軍部独裁や問答無用を標榜するテロ(2・2・六事件など)の頻発を招いた原因です。



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