04/14/06

政教分離5(憲法144)信教の自由

話題を世界宗教から、各種分野が離脱・独立して行った話に戻しましょう。
13日までのコラムで書いて来たように、政治の世界が最もシビアーな関係ですので、宗教からの訣別が最初に進んだ理由でしょう。
政治家は、ときに神前で拝んだりして宗教心を利用しますが、宗教そのものと政治は古代から分離して来たのです。
日本国憲法で、国家と宗教の分離が強調されるようになったので、政治と宗教の分離が如何にも最近の現象のような印象を受ける方が多いでしょう。
しかし、政権と宗教は分離されていたからこそ、相互に利用し合っていたに過ぎません。
日本でも、大和朝廷のころから、政治権力と宗教は分離されていて、日本国憲法で新たに決まったのは、
    「国家が特定の宗教を援助したり介入するのがいけない」
ことになっただけのことです。
憲法を紹介しておきましょう。 憲法
第20条 信教の自由は、何人に対してもこれを保障する。
いかなる宗教団体も、国から特権を受け、又は政治上の権力を行使してはならない。
2 何人も、宗教上の行為、祝典、儀式又は行事に参加することを強制されない。
3 国及びその機関は、宗教教育その他いかなる宗教的活動もしてはならない。
各種学問が宗教から独立していくのは、近代になってからですが、政治の方は、日本の例で見て

政治と宗教の結びつきが強いので、つい誤解しますが、日本でも大和朝廷のころから、既に神社の神官と実際政治家とは全く別になっていたのですから、宗教からの独立が一番早かったのは、実は政治だったと言う訳です。
儀式で、天皇が神官をかねると言うのは、建前だけで実際には、神官と権力者は別だったのは誰でも分かることでしょう。
まして実権を持った蘇我氏や藤原氏、源平・以降の武家政権等々を見れば、政治は早くからプロ化していたことが分かります。
これはキリスト成立以後のローマでも、或いはどこの国でも同じことで、政治家と宗教家は別のものだったのです。



関連ページリンク

Powered by msearch
稲垣法律事務所:コラム:検索

検索ベースはこちらから

 


コラムTOP

リンクを当コラムにはられる方はお読み下さい

©2002, 2003, 2004, 2005, 2006, 2007, 2008 稲垣法律事務所 ©弁護士 稲垣総一郎
Design / Maintained by Pear Computing LLC



ブログ
株式投資