04/13/06
政教分離3(政治=現実処理能力)
政治家が実際にやることは、高度な所では、経済政策や金利政策、身近な所では、被災現場の救援指揮等いろいろあります。
救援活動を想像すれば分かりますが、現実的な処理能力が問われますので、行動原理は合理的にならざるを得ないのです。
(求められるのは、手際の良い陣頭指揮能力ですから、神頼みでは何も解決できません。)
何か事件があれば、中央の朝廷では兵士の派遣などを決定した後は、高僧に祈願させるくらいしか能がなかったでしょう。
各地の被災意現場や戦闘現場では、武士団の合理的、現実的行動によって、解決されて行ったのでしょうし、この経験の積み重ねが、政治能力の訓練にもなっていたのでしょう。
現場力の強さの根源でしょう。
平家は、一旦は武士団の支持を集め、源氏を蹴落としましたが、政権をとってみると現実政治能力に欠けていたので、武士団からの支持を失ったのです。
源平の現実政治能力の差については、09/18/04「源平争乱の意義4(平家の武士としての役割1・・・貴種であるだけ?)」その他で紹介しています。
あるいは、建武の中興で、後醍醐天皇や新田義貞らは、現実処理能力が低かったので、折角手中にした天下の権を維持できず、足利氏にしてやられてしまったのです。
支配者が多くの支持を得なければ、支配者の地位を保てないことは、民主国家か前近代・古代社会かどうかに拘わらず、不変です。
支配とは、少数者による多数者を支配することですから、どんな社会でも被支配者の暗黙または明示の支持がないと物理的に支配出来ないのです。
いや、少数者が苛められる、或いは少数者が多数派に抑圧されるというでしょうが、それはその支配者が、相対的安多数派の支持を受けているから出来ることなのです。
民主主義などと言うのは、選挙と言う擬制を用いているだけであって、古代からどんな独裁者もみんなの意思を無視しては、何にも出来なかった点は同じです。
今回、民主党の代表に小沢氏が就任し、彼は剛腕と言う評価が高いのですが、豪腕とか実行力と言うのは、到達目標に向けて支持を集めるのが、うまいから出来ることなのです。
1人の腕力が強いことを意味しません。
要するに政治家は、支持を得るためには、古い伝統や信仰心を利用しますが、やることは支持者の価値観とは別の、現実的なことをする必要があるのです。
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