04/04/06

中国の独自性とは?7(ライセンス生産社会の将来)

産業革命以後、商業資本主義から産業資本主義に比重が移り、物造り能力こそが国力の源泉と言われる時代がきているのですが、中国では、これに対応できなかったので長期低迷していただけでしょう。
専制君主から辛亥革命それから共産革命に政体が次々と変わっても、物つくりが出来ない限りどうにもならなかったというところです。
近代以降物つくりが、中国で発展できなかった原因として、関税自主権がなく、欧米の工業製品がなだれ込んできて、自前の工業育成をする暇がなかったことも指摘されています。
これが長年の低迷を経ているうちに、戦後国際社会では、国際分業が当たり前になって、ヘンな民族主義のイデオロギーが廃れてきて、現地生産時代・・・他方で外国資本を受け入れやすくなったのが、現在中国経済復活の原動力です。
今では外国資本であろうがなかろうが、仕事が出来ればいい、すなわち工場誘致、組み立て加工工場になって息を吹き返したというところです。
現在の中国の大躍進は、今のところ、昔から得意のライセンス生産の復活というところですが、昔のように
     「中国でしか土が取れない、生糸が出来ない」
などの資源上での優位性ではなく、今のところ中国は、人口が多い・・・消費者が多いことと、人件費が安いというだけで何とか対応しているのです。
人件費が安いというだけでは、国民一人当たりの生活が、周辺国よりも低レベルでしか存在できませんし、早晩行き詰まるでしょう。
ライセンス生産程度の物つくりしか歴史のない国民性が、これからの持続的な発展にどう影響するか?というところでしょう。
中国何千年の歴史という触れ込みにつられて、台湾の故宮博物院へ行ってみると驚きますが、私の低級な目で見た限度では、まともな芸術的センスのあるものは皆無と言ってもいいくらいなのです。
北京の紫禁城に至っては、大和殿前の広場に始って、殺風景な倉庫みたいな建物群でしか有りません。
(もちろん、民族によって美的規準が違うのでしょうが・・。)
天安門前広場も、ひどいものです。
ライセンス生産品は、どちらかというと、大量生産・普及品中心社会ですから、古代から現在に至るまで、いいものを作った経験がないのではないでしょうか?



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