04/02/06
市場競争社会(ゲゼルシャフト)とは 2
今では、一流大学にはいれば良い、さらに教授にまでなればもう安心、さらには学部長や研究所の所長までなれば、安心と言う歯止めがなくなって、競争のなかで死ぬまで・あるいは引退するまで、もがき続けなければならない社会が来ているのです。
学問の世界でさえそうですから、企業戦士はずっと前から[部長になればもういいや]と安楽を決めてると窓際族に追いやられますし、取締役になっても同じです。
専務になり社長になっても、心の休まるひまがないのが現在社会です。
これはスポーツ選手も同様で、社会の隅々まで競争原理が進んでいるのです。
弁護士についてもいつも書くことですが、平成3年ころまでは500人の合格者であったのが、1昨年には1200人昨年は1500人今年には2700〜2800人にまで増加し、(来年には3000人です)その教育を担うための中堅裁判官や弁護士が足りないのと教育期間の短縮で、(元は2年だったのに、何故か1年に短縮したのです。)粗製濫造するしかないと言う事態になっています。
このような、急激な弁護士の増加は、玉石混交で資格を与え、文字とおり
「市場競争の結果で、ふるい落とせば良い」
と言う思想に立脚しているのでしょう。
これからの弁護士は、激しい競争にさらされて、人のために働くゆとりがなくなるばかりか、学者のデータ捏造ならぬ不正行為をする可能性が増大し、弁護士に対する社会的信用が急激に落ちていく可能性があります。
こうして、あらゆる職種であらゆる階層で、精神的に追い込まれた人を輩出するようになるのでしょう。
競争に勝った人も、その先での競争に負けることが多いのです。
企業でもここ十年ほど前からトップグループと言うのは駄目で、その分野のトップか2位いくら今でしか生き残れないような状態になっています。
こうして程々で満足して競争社会から身をひくことが難しくなっていますので・・・最終的に勝者になれるのは、その道の世界チャンピオンだけと言うことになります。
チャンピオン以外は、みんな敗者気分と言う社会です。
そのチャンピオン(例えば、一流学者、社長・・政党の党首など)も、獲得した地位の維持に汲々とするのですから、全員が精神的に不安定な哀れな社会です。
市場競争の元祖アメリカでは、早くから精神科医やカウンセラーが発達した所以です。
アメリカのイラク戦争は、ユダヤ資本の陰謀だという説が多いのですが、先月から書いているように、市場競争思想の全世界への伝道の使命に基づくもの(一種の宗教戦争)だとすれば、ジョウク的に言えば、本当は精神科医とカウンセラー業界の陰謀かもしれません。
精神科医も、競争激化が進み、精神不安になってしまい、仕事の終わった後に同僚に内緒で、カウンセラーを受けている時代が来るかもしれません。
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