04/01/06
町内会2(現在のゲマインシャフト)
ストレス発散装置としての赤提灯・スポーツの存在は、激烈な競争社会による不健全な精神状態になった者の後始末である点で、カウンセラーや精神科医とその機能は同じです。
元々はベルトコンベヤー式工場労働者の増加による自己疎外が、マス・ソサイアテイ(大衆社会)との関連で、問題になっていたのですが、自己疎外程度の時代には、スポーツ・リクレーションの場を与えることで社会の安全は保たれていたのです。
大規模工場労働者と企業スポーツの盛行・・東京オリンピックでの日紡貝塚の女子バレーチーム(東洋の魔女)の活躍などが、その象徴と言えるでしょう。
自己疎外が社会学の関心を呼んでいたころには、実は教育ママが生まれ、幼児期からの競争社会が始っていたのです。
幼児期からの競争社会で育った子供が、成人になってきた時代・・競争原理・心理が社会の隅々まで行渡ってきますと、仕事が単調だから飽きてしまうという程度の人を相手に、用意したスポーツの場くらいではどうにもならない人が増えて来たのです。
引きこもりその他心因性の病気持ち(今回の川崎で高層マンションからの子供の投げ落とし事件の原因は今のところ不明ですが、なんらかの心因性の原因があるのでしょう)や、薬物依存者の増加や、パチンコその他のギャンブルの盛行となってきたのです。
対症療法としてのカウンセラーや、精神科医をいくら多く養成しても、社会が健全化することはありません。
整形外科医や接骨院を増やすよりも、交通事故を減らす努力の方が大切なのと同じです。
これらは、先に不健全な精神状態の人の増加を前提にした社会で、既に病気寸前、または病気になってしまった人のケアとして必要とされてきたのです。
(もちろん、ストレスの有無に係わらない絶対的な精神病の存在はありますが・・・、ここで問題としているのは、現在社会で増加している精神「的病」のことです。)
健全な社会にするためには、病人を増やしておいて、
「医者やカウンセラーがいくらでもいるから安心しろ」
と言うのではなく、カウンセラーや精神科医が不要、或いは極小となる気楽な社会にしていくことの方が、重要です。
家庭と、利益共同体・・競争ばかりの社会と家庭の中間的なゲマインシャフトの再構成には、さしあたり町内会・・自治会活動参加が良いのではないかと思います。
サラリーマンが、定年後心身共に自由になった後に参加する町内会活動は、将来に向けた何らの競争意識もなく、昔ながらのゲマインシャフトそのもので、文字とおり第2の人生の場としてもふさわしいのではないでしょうか。
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