04/11/05
中国の開放経済3・・・「漢承秦制の思想と共産主義の堅持」
ところで中国や朝鮮では、何かととうるさいので、辟易している日本人が多いと思いますが、私が直接知っている人は、日本にいる中国人や朝鮮人だけですから、皆良い人ばかりだと思っています。
ただし、彼らは日本にいる限り遠慮があって、本音をそのまま出さないだけのことかもしれません。
中国や韓国との草の根の交流の拡大が進めば、何かあるときに相手国の知っている友人を思い出して、言いたいことをズバズバ言うのをためらわせ、国際摩擦を少なくする方向に働くでしょう。
このへんはいつものように、私の独断偏見で、上記学者の責任ではありませんので念のため申し添えておきます。
干(YU)敏氏の論文に戻りますと、同氏の意見では、勿論解放経済後の中国は、充分社会実質が変更しているので、投資するのに魅力的な国家になっているし、民法典編纂の実質が整いつつあると言う結論です。
民法典の成立は公法の改変と融合して行われるべきものであって、これが政治体制の変革にまで行かない限り中途半端でしかないというのが,同氏の博士論文で主張したことらしいです。
清末の康有為の変法自彊策と骨子が同じで、勇気のある論文と言うべきでしょう。
開放経済を完成するには、政治体制の変革まで必要だと言う論文を書いた彼が、康有為のように失脚せずに、今のところ中国の公的研究機関の高位者にいられると言うことは、今度こそ中国は政治体制の変更まで覚悟しているのかもしれません。
ただし、私が思うには、清朝末期までの中国は華夷思想で来たのですから、外国の制度・文物輸入の経験が日本とはまるで違っていたのが重要な点だと思います。
日本とは逆に、制度や文物輸入に関しては、何千年の歴史が欠けているのです。
清朝では誇りを捨てて、外国の文物を輸入しようとすれば、卑屈になるしかない硬直した対応しか出来難かったでしょうから、難儀なことでした。
開放経済後といえども、この尊大な歴史が邪魔をしてしまい、日本のように、和魂を失わずに文化を輸入するしたたかなうまさを、まねするのは至難の技でしょう。
今でも、一旦共産主義となれば、なかなかその看板を下ろせないのは、北朝鮮同様に「漢承秦制」思想の名残でしょうか?
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