04/06/05

女性の地位低下8・・・貨幣経済3(専業主婦の時代1・・主人と家内)

こうして高度経済成長期以降、女性が主役である農村・第1次産業の衰退はとどまるところを知らずと言うところで、このころから妻が夫を表現するのに「主人が・・・」といい、夫は妻を表すのに「家内が・・・・」言う表現が定着していったように思います。
戦後民主化が進み、新生活運動や婦人解放が成果を上げつつある一方で、サラリーマン化、都市労働者化の進行によって、貨幣を稼ぐ夫と消費するだけの女性の立場に変わりつつあったのです。
そうなると、実質的に男女対等ではなくなってしまい、主人と家内の関係になってしまったのでしょう。
こうした点は、最下位の労働者やサラリーマンなどの雇われ人だけの現象ではありません。
カカア天下で有名な、上州の養蚕或いは結城つむぎ、大島紬などのように女性が主役の産業が背景に退いたのです。
戦後発達した各種産業は、第一次産業と違って男性主体に始って、夫が仕事を覚えて独立しても妻がその補助者として働く構図になっていたのが大きな変化でしょう。
大工から発展した工務店や、電気工事屋さん、運転手から発展した運送業者、調理師から発展したレストラン、車修理その他あらゆる職種の経営者家族では、妻が、夫の職業に関与していたとしても、妻はその補助者としての地位でしかなくなったのです。
戦後、折角男女平等が謳われる世の中になったのに、皮肉なことに女性は明治初期までの主たる稼ぎ手から、子育てと家事労働だけとなり、家族経営者としてみれば、夫の補助者になってしまったのです。
夫を表現するのに、実質対等以上を表す「宿六」から、主従の関係をあらわす「主人が・・・」というように変わって行った原因です。
私は、結婚当初から、自分が主人などとはとても思えなかったので、主人と言う言い廻しにとても抵抗があって、相談者が「主人が・・・・」と連発してもメモには「夫が・・・した」と書いて行く習性です。
こうしてみると憲法や法律で男女平等というだけではどうにもならないもので、経済実質が男女平等にならない限り真の平等にはならないのです。



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