04/06/05

農村の衰退3と女性の地位低下6・・・貨幣経済1

戦後も農業や第1次産業全般の衰退化傾向は続いていて、中卒の集団就職(金の卵)に始り、そのうち次三男だけでなく跡取であるべき長男自体の出稼ぎブームとなるのです。
跡取の出稼ぎは、農村への貨幣経済浸透の決定的役割を果たしたばかりか、現金稼ぎ手としての男性の地位を高め、(農家という名目のままの実質的サラリーマン化の進行です)相対的に女姓の地位を低下させていったのでしょう。
高度成長期以降は近郊農家でも、夫のサラリーマン化が進み、早くから3ちゃん農業と揶揄されているくらいで、現金の稼ぎ手である夫の地位が上昇し、農家を守る妻の地位低下を進めてきたのです。
農家が残っていたとしても、その内容実質が痩せる一方だったのですから、農業(第1次産業)の実質的担い手としての妻の発言力・地位は低下する一方で、夫婦対等の実質的な基盤が崩れていきました。
この10年前後はかなり改善されましたが、つい最近までの社会では貨幣経済の進行が、女性の地位低下にものすごく大きな影響を与えたと思います。
明治以前の農家の女性は、働き手として実家に帰っても大切にされていたのですが、貨幣経済の浸透によって、女性は稼ぎ手ではなくなってしまったのです。
単なる口数が増える(扶養家族として子供と同列に税制上も扱われるのが普通になっています)と言う関係で、しかも誰か男性と一緒にならない限り食べいていけない時代になっていったのです。
これが共働きの増加によって、少しづつ改善されてきたのですが、今でも大多数の女性の職種はパートや補助食が中心ですから、生活費の足し・補助程度しか収入がないのが普通です。
前記のとおり子沢山社会の進行と農業の衰退・労働者化すなわち貨幣経済化は、女性の地位低下と比例関係にあったと思います。
男性は、性質上漂流型生活が多いことから、古代から出先での交易や労働の対価で食料を得たりする貨幣経済になじんでいたのに対し、女性は物々交換や無償サービスの交換になじみすぎた所為かどうか分りませんが、貨幣経済への適応が何千年単位で遅れていたように思います。



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