04/25/03

銀行とは 2?(融資機能の重要性2)

手形決済資金だけでは、融資機能が限られていますが、融資機能の発達によって、手形決済に関係ない一般人からも預金を集めるようになり、所謂流動性の創出機能の働きと相俟って、巨額の融資が可能になっていたのです。
他方では、社会全体が、資金不足でしたから、融資=借金の需要も旺盛でした。
しかし、もしも銀行が長期短期の貸し付けをしなくなれば、手形決済資金以上に一般人から多額の預金を集めても使い道に困るだけです。
ですから融資機能が衰えると、銀行の定義や機能として挙げた預金受け入れ機能が細ってくることになります。
社会の資金需要は有るのですが、バブルの少し前から、優良企業は社債や株式市場から直接資金を入手出来るようになりましたので、(株式の時価発行増資が認められたのが嚆矢かも知れません)銀行から借りる必要が減少しました。
銀行は集まった預金の使い道に困って、不動産担保融資に傾斜して、バブルの元凶になりました。
そしてバブル後は、不動産やゴルフ会員権、リゾート会員権等が暴落して不良債権化しています。
不動産等の担保融資に傾斜したことを非難する論説が多いようですが、私は、それは結果を非難しているに過ぎないと考えています。
と言いますのは、前記のとおり、大手優良企業多数がバブル直前頃から1千億円単位の社債や時価発行増資をしていましたから、その分借入需要が縮小してしまっていたのです。
大手が社債発行で不要になった分を、どこかに貸し付けなければ、仕入れたお金の使い道に困ります。
公開市場で資金調達出来ない企業、あるいは中小でも信用出来るところは以前からどこかの銀行が貸しているのですから、新規に開拓する企業は、従来から信用性が低いから貸さなかった企業が中心になります。
従来の審査基準では融資出来ない企業である信用の低い企業に融資する以上は、人的保証や、担保に頼らざるを得ないのは当然です。

 


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