04/21/03

保証会社の機能4

不良債権処理をするためには、債権を最終処分してこそ、帳簿上だけの処理ではなくなるのです。
その点サ−ビサー(債権回収会社)に委託するだけでは、銀行がまだ債権者のママになります。
サ−ビサーに最終的に買い取ってもらわねば最終処理出来ませんが、焦げ付き債権になったものを、系列外のサ−ビサーに買い取って貰うと、額面の何割と言う低下価格にならざるをえません。
保証会社の場合、保証人ですから全額払ってくれるので、帳簿上不良債権が完済された事になって、とてもメリットが有ります。
個人保証の時代には、債務者本人の返済能力の見きわめだけでなく、保証人の能力の見きわめもリスク要因でしたが、子会社が保証人になると子会社の支払い能力は本体の銀行が倒産するまで、(必要なだけ貸し付ける)無尽蔵ですから、融資にあたってリスク管理する必要性は乏しくなります。
子会社が倒産するまでは、外部の保険会社に保険を掛けたようなものですから、融資のリスクがなくなります。
では、系列外の保険会社に保険を掛けていれば問題がないのでしょうか?
私が商人として問題にするのは銀行のリスク回避に有るのです。
商人はあらゆるリスクを読んで商売しているのですが、そのリスクが少なければ少ない程いいのです。
交通事故、火災、商船の難破等々の人知の及び難い分野では、リスク分散の為に保険が発達したのは合理的です。
保険の歴史は、「ベニスの商人」の演劇で分かるように海上輸送の危険が大き過ぎることから、リスク分散の為に保険が始まり、個人資産充実に伴い火災保険、自動車事故の激増により、交通事故保険と分野を広げて来ました。
消費者自身の為には生命保険、火災盗難、健康保険、労使共通の労災、失業保険と広がって来ました。
これらはいづれも不測の事態に備えるものであって、自分の本業自体のリスクに備えるべきものでは有りません。

 


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