04/29/02

破産 4 (破産原因は生活苦?遊び過ぎ?)


昭和50年代前半から中頃にかけて、突如、サラ金からの借金を帰せない人が激増し、弁護士に殺到しました。
サラ金という業種が、出現する間では、借り先は、高利貸し(今の街金融)か、暴力団でした。
これらのグループは、弁護士慣れしていたせいか、弁護士が受任すると、債務者本人に行かず、必ず、弁護士に連絡してくる暗黙のルールが出来上がっていましたし、それなりの礼儀を守りました。
しかし、新規参入のサラ金業者は、こうしたルールを全く守らず、弁護士が受任しょうがしまいが、債務者本人にどんどん行くし、弁護士に対しては、『テメーoxox』と口汚く罵る始末でした。
他方、サラ金というネーミングが成功したのか、その頃のマスコミは、債務者に批判的で、『遊ぶ為に無責任に借りた債務者』というタイプを喧伝し、そういう無責任そうな若者を、マスコミに登場させていました。
しかし、実際に私の所に相談に来る人の多くは、事業に失敗した人や、型枠大工その他の一人親方が、次第に仕事が減って来て、その内来るかなあと思っている内に、その日の生活費がなくなって、『明日でも仕事がくれば?という考えで借金を始めて、仕事が来たものの、生活に追われて返すまでは行かず、そのうち、また仕事があいてしまい、借り増しをしてしまう、こういう事の繰り返しで、『今は、仕事があって、何とかなっているが、仕事がなかった時に借りた借金が払えなくなって困っている』というものや、夫がまともに生活費を入れないので、奥さんがサラ金から借りたなど生活苦の人が殆ど言うより、全部でした。(マスコミが宣伝する、ホワイトカラーが、土曜日に手持ち金が足りなくて借りるパターンの場合、殆ど直ぐ返せるのでしょう。)
その頃のマスコミの論調は、『生活苦の人には、生活保護という制度があるのだから、何も、恐ろしいサラ金に借りるはずがない、だから債務者は、遊ぶ為に借りた人達である。』『自業自得』論です。
ところが私のお客を見る限り、生活保護を頼むチャンスがないのです。
失業者でもないし、病人でもなく、夫がまともに生活費を入れない、明日仕事が来るかもしれないという、不安な生活をしている真の社会的弱者は、使えない制度だったのです。




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