04/23/02

民主主義とファッショ 2

田中前外相の秘書疑惑に関して、前回、権力者による、恣意的な事件摘発の危険を、書きました。
私の意見が尊重された訳ではありませんが、幸い、私のような感じ方をされる方が、多かったと見えて、その後自民党の執行部の動きが停滞している様です。
それだけでは、世論の隙を見て、いつ再発するかわからないのが権力の恐さす。 
ところが、昨日もっと驚くべき事が報じられました。
大坂高検の公安部長が、わずかに48万円の住宅減税を不正利用したという罪で、いきなり逮捕されたというのです。
この程度の事は、単なる節税という範疇の事で、これが税務上認められなくとも、修正申告すればすむ・則ち、民事事件でしかありません。
何か裏があるのかなあ?と夕刊を読んでいたら、その後のニュースで、その検事が、検察庁内部の不正について、内部告発を続けていた事がわかりました。
しかも逮捕された直後にメディアとの記者会見までセットされていたというのです。
まさに口封じの為に無理な逮捕をしたと疑われても仕方ありません。
家宅捜索で、段ボール箱を運び出す写真が今日の朝刊に乗っていましたが、もし、居住用と偽って税務申告していただけとすれば、そんなに証拠書類があるはずがなく、内部告発用に検事が用意していた資料を、マスコミにバクロされる前に、押収したのでないかと、国民は思うのではないでしょうか。 
検察庁は、告発封じの為の逮捕ではないと言い張っていますが、我々法律家は、『李下に冠をたださず、瓜田に靴を入れず、』と言う格言を最も重んじる職業です。
検察庁は、単に、『そう言う事はありません。』と紋きり方の記者会見をするだけでは、正当性の説明にはならないと思います。
もしこのまま権力の力で説明もなく押し切る事がまかり通るのであれば、まさに、検察ファッショの時代が到来したと言う事になってしまうでしょう。
最高権力者が、前外務大臣を陥れるのを許せば、たちまち、これを真似する事態が発生するのです。
自分に関係ないと思っている内に、国中の小権力者が、上に倣って、恣意的に権力を行使するようになり、あれよあれよと言う間に、何も言えない国になってしまうでしょう。
国家を預かる権力者は、国民の鑑としての行動をして欲しいものです。
ブッシュさんがやれば、シャロンさんもまねするのというわけ!!




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