04/22/02
離婚と子供 1
子供がいる離婚の場合に、いろんな問題があります。
誰が子供を育てるか?というのが第一の問題です。
『子供は、母親が育てればいいに決まっているでしょう。』と言えれば簡単です。
私は、シートン動物記や、児童向け物語の読み過ぎで、人間を含めて、動物界では、子の養育は、母親が適任だと思い込んでいました。
しかし、人類は、養育(乳幼児)期間が長くなるにつれて、母親だけでは、育てきれなくなって来たため、グループが協力するようになって来ました。
古代の氏族社会や、その後の家族制度の変遷は、その結果であると言えるでしょう。(その後の育児の担い手がどうであったかについては、民族や、時代、学者の解釈によって違いますので、触れない事にします。)
ただ、近年、日本の男性は、住まいを確保し、給料さえ持って帰れば、毎日夜中に帰って、日曜日には疲れきって寝ていたり、元気な時には、ゴルフやパチンコに行っても、責任を果たしたつもりでしたし、妻も『お父さんは、私達の為にこんなに疲れきって可哀想。』と感謝していたものでした。
ところが、日本が豊かになって、(女性の社会進出ばかりでなく、親世代・実家の経済力も大きな影響を与えているでしょう。)父親が出産に立ち会うなど、子供(乳幼児)の養育に直接参加するのが理想視されるようになると、事情が変わって参ります。
『離婚と過重労働』のコラムで書いたように、『疲れきったお父さんでは、何の為に結婚したかわからない。』と不満を感じる奥さんとの間で、揉め事が絶えなくなって来ます。(刑事事件のコラムで書く事ですが、私は、児童買春事件や通勤電車の痴漢事件は、今までの性犯罪と違い、妻とうまく行かない働き盛りのホワイトカラーに多い犯罪傾向ではないかと思っています。)
他方で、育児に積極的な父親も現れてきます。育児に熱心な父親は、子供に対する愛着が強まり、親権にこだわるようになって来ます。
これからは、男性、女性と言うだけでなく、個々の夫婦の実情にあわせて、微細に事情を聞き取り、当事者の十分な納得を得ながら親権者を決めて行かないと、納得しない当事者が、非合法に、子供を連れ去る事件が発生する可能性があります。
関連ページリンク
©2002,
2003, 2004, 2005, 2006 稲垣法律事務所 ©弁護士 稲垣総一郎
Design
/ Maintained by Pear Computing LLC
