04/20/02

離婚と老後の生活 1


離婚事件で相談する女性は、夫からの慰謝料、養育料と自分が働く収入で、子供が育つまでどうやって凌ぐかが、人生設計の中心です。
こうした傾向は、私が弁護士になってから今まで、殆ど変わっていません。
私は、弁護士なった最初の頃から、『いま何とか食べて行く事を考えるのも必要ですが、将来の事も考える必要が有りますよ。』とアドバイスしていました。 子供が育ち上がってからの時間の方が長い、長寿社会になって来ましたので、特に重要になって来たと思っています。
その視点から、一つには、高齢化しても、生活できる職種に就く事、二つ目には、年金の受給資格の確保です。
『職業訓練の必要があって、その間、子供を養えなければ、夫に養育料で面倒を見てもらえば良いし、(御両親に経済力の有る場合)その費用を出してくれると思いますから、相談してみたらどうですか。あなたは子育て後の、老後に備える必要が有るんですよ。』『子供が学校を出るまでは、と自分を犠牲にして、パートで昼夜2回働いても、子供が育った後に、今度は、あなたが食べていけない老人になっているのでは、子供も困るでしょう。』と話しています。
子供の結婚を妨げないように、女性は夫からの自立だけでなく、子供に頼らない老後の設計を考える必要が有ります。子育て中の女性はパート労働者になる比率が高いのですが、離婚後も、パートのままでは、子供が成長した後の生活に不安が有ります。
最近職業訓練校が整備されて来た事もあって、離婚前後に、いろいろな資格を取得する人が増えて来たのは、喜ばしい事です。
過去を振り返ってみますと、時代に応じて、経理関係、設計関係、不動産取り引きの宅建主任資格、カウンセラー、パソコン、そして、いまは、介護士資格の取得が人気と言えるでしょう。
勿論、その人それぞれの能力、境遇によって選択すれば良い事です。
これからは、老後が長いので、離婚しなくても老後の人生をどうするかは、大問題ですが、離婚した女性が養育料が有るからとパートタイマーのままで、子育てが終わると、養育料が終了する上に、年齢の関係でリストラの対象になったり、条件の悪い仕事しかなくなって来ます。
そう言う状態で何年か生活をした結果、高齢化すると、生活に困る事になります。
こうした結果にならないように、普段から将来を考えた生活をして欲しいと願っています。
年金の事は次の機会に述べます。




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