04/17/02

離婚事件と過重労働

以前にも書きましたが、最近の過重労働は、私の扱っている離婚事件にも影響を与えています。
弱い立場に有る労働者は、失業するか、ようやく就職すれば連日の残業と休日出勤が待ち構えています。
彼等は、毎日へとへとになるまで働き、いまでは、夫婦間の危機よりも、自分の健康の心配が先に立つとまで言うようになりました。
失業していては、結婚できないし、働いていても働き過ぎで、結婚生活を維持出来ないというのです。
政府は、少子化対策として児童手当や経済的な優遇策を考えている様ですが、私はそう言う事が少子化の原因ではなく、(原因としては小さい方に位置付けられると思います。)家庭生活の充実が最も求められていると思います。
それなのに、エリートに始まり末端の労働者に至るまで、24時間体制で働いているのでは、家庭生活が成り立たず、離婚事件が激増し、さらには結婚をしない若者が増えるのは当たり前でしょう。
ただし、私は、日本の人口が5000万人程度の住み良い生活を望んでいますので、このコラムは、人口増加策の為ではなく、個人の豊かな生活を望んで書いているだけです。
私達弁護士の中にも、家庭を顧みずに働いている人がいます。
そうした人は、弁護士の中のエリートの方々であると思いますが、そう言う自己犠牲(家庭も)をしている人のお陰で、私のような者がぬくぬくとしていられるのかと思うと、『エリートと言うものは大変だな』と思っていました。
ところが、いまやエリートではない普通の勤労者、労働者までも過重労働に苦しんでいるのです。
これを放置すると、普通の人々まで結婚出来なくなり、社会が乱れて日本の将来は、危うくなると思います。
この問題は、過労死110番等、各種の地道な運動により、それぞれの分野で成果を上げているとは思いますが、労働環境の改善を求めて行く対症療法的な運動ばかりでは、限界が有るように思います。
労働者だけでなく、ある成果を上げた人(エリート)を紹介するのに、寝ないで頑張ったり、家族を犠牲にして頑張った、と言う事を美談にしてしまう社会が、本当のエリートではない人までもが、眠る暇も惜しんで、頑張らせてしまうのです。
私は、生きる喜びを感じる社会に変える為には、労働者、エリートを問わず、人間らしい(私は人間だけが特別だとは思っていませんので、犬らしくても良いですが?)生き方をするべきであるという考えを、個々人が確立することが、重要だと思います。




関連ページリンク

Powered by msearch
稲垣法律事務所:コラム:検索

検索ベースはこちらから

 


コラムTOP

リンクを当コラムにはられる方はお読み下さい

©2002, 2003, 2004, 2005, 2006, 2007, 2008 稲垣法律事務所 ©弁護士 稲垣総一郎
Design / Maintained by Pear Computing LLC



ブログ
株式投資