04/14/02
クラス・アクションとは?
4月12日のコラムで述べたクラス・アクションという聞き慣れない制度に付いて、簡単な説明をしておきます。
この制度は、アメリカにある制度で、
(1)多数の消費者等が原因の共通する小額の損害賠償請求権を持つ場合に、(例えば化粧品の被害者)その中の代表者が、全員の為に訴訟を起こし全員の損害総額に付いて、賠償金を取得して分配するか、
(2)或いはクラス全員に判決効の及ぶ原因関係(たとえば、損害賠償責任の存在)についての判決を取得し、各メンバーは損害額を主張、立証して満足を得る制度です。
この2種類の内、(2)は、結局個々人が訴訟しなければならないので、余り簡便とは言えないでしょう。
(1)の方法は、極端に言えば、一人で1000万人分もの訴訟を出来るのですから物凄く強力です。
それだけに、誰が代表者として裁判ができるか、厳しく定める必要が有ります。また訴訟中の和解が全員の利益に反しないように裁判所でチェックする必要も有ります。
我が国の制度として、採用するには、議論を詰める必要がありますが、どのような制度も何らかの不都合が有るものですから、消費者の利益を守るという『骨太の方針』に基づいて、先ず採用し、その後に不都合な箇所を修正して行くべきでしょう。(アメリカで永年利用されている制度ですから、不都合はかなりの程度予防できるはずです。)
消費者に自己決定権を持たせるか否かの問題ではないでしょうか。
私は、多少の不都合があっても、役所による事前規制や事後の取締り(不要とは言いませんが)のみに頼るよりも、商品を使用した消費者が、被害を受けた時、役所に届けて取締を求める(あなた任せ)よりも、被害者自身が、原告となって『簡単に』裁判出来る方が、健全な社会だと思います。
また、企業もこうした制度が有れば、役所の指導を待たず、不良商品をなくす方策を、自発的に考えるようになって、日本企業の発展が約束されると思います。
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