04/12/02
事前規制と企業人の不正行為
前回消費者問題に関して、懲罰的賠償が有効な事を述べました。
我が国では、伝統的に、司法・裁判をする事による解決よりも、行政庁による事前規制が良いとされて来ました。
しかしその結果はどうだったでしょうか?
薬害エイズに始まり、農水省による狂牛病の規制の不始末、外務省の機密費流用、ハンセン病問題、各種公害問題等々、官僚に任せておいたのでは、どうにもならない事が白日の下に曝されたと言っても過言ではないでしょう。
優秀と自負する官僚が、何でも秘密にしたがるのも不思議な事です。
正しい事をしているならば、何故公開できないのでしょう。
医師は、自分の権威を維持する為、または、ミスを隠す為に、患者が病名を知らない方が良いと勝手に決めていましたが、最近では、そう言う医師は少数派に成った様です。
官僚の行為が一定期間経過すれば、全面的に公開される日が近いうちに来る事を私は望んでいます。
消費者による、簡易なチェック手段である、懲罰的賠償・クラス・アクション制度等を採用せず、官による規制しかない社会では、企業人は、良い製品を、製造し、開発する事よりも、規制当局・官僚にすり寄る事に目が向き勝ちです。
大蔵省の不祥事の時に銀行のトップ経験者は、例外なく、モフ坦という大蔵省の接待?掛りの経験者であった事は、まだ記憶に新しいところです。
このようにトップに上り詰めるべき最優秀者が、商品開発にしのぎを削らず、官僚接待に、しのぎを削り商品開発をなおざりにした結果が、現在の未曾有の金融危機を招いたのです。
接待にうつつを抜かしている間に、世界は、複雑・高度なデリバテイブ取り引きに移行していました。世界一真面目に働いて集めた日本人の富を、後から真似をした下手な取り引きで損ばかりして、挙げ句は、公的資金と言うまやかし言葉で、国民から巨額の金を吸い上げ、または、空前の低金利を政治家に働きかけて、国民に支払うべき金利の支払いを免れているのです。
片や、政府に頼らず、がんばって来たトヨタやホンダは、世界に通用する企業です。
こうして観れば、規制産業と非規制産業の優劣は明らかでしょう。
企業人は、接待や、汚職すれすれの研究をするよりは、消費者の為に成る商品開発に知恵を絞って欲しいものです。
企業人の不正への誘惑をなくす意味でも、事前規制を少なくし、消費者が、自分の事は自分で守れる社会システムにする必要が有ります。
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