04/09/02
老後の収入と貸家業
私の若い頃の大人は、小金をためて、小さな貸家・アパートを持ち、その家賃収入で、余生を送ると言う、ささやかな望みを持っている人がいました。
その頃は、現在のように、年金の思想が普及していなかった事もありますが、貸家が長い間、簡単にペイしていた事が、主な原因であったと思います。
私が弁護士になった昭和40年代末頃には、すでに土地の値上がりによって、経済的裏付けがなくなっていましたが、それでも退職金で、高い土地を買って、アパート経営?に乗り出す人がいました。
毎月家賃が入るので、生活が安定しているように見えますが、土地建物両方の投資金の回収をするには、20年以上かかる事が多く、貸家用の建物は、その前にスラム化しそうで、決して奨められたものでは有りません。
そんな事から、次第にサラリーマンの貸家経営は下火になりました。(今でもワンルームマンション経営、投資として古くからの願望をくすぐる商法が蔓延しています)
近郊農家にとっては、『土地はただ』という発想から、バブル崩壊後にも、次々とマンションを建てて、今になって債務超過に悩む原因となっています。
相続した土地は、自分がお金を出していないだけで、ただではないのですが、それでも採算がとれなくなって来たと言う事は、家を建てるだけで、貸家業をやれる時代は、完全に終わったと言う事でしよう。
このように貸家は、『貸してやるもの』ではなく、『お客様に借りていただくもの』になった事から、賃貸借契約を締結する際の関心事が変わらなければなりません。
まだ昔ながらに、『一度貸したら出てくれないのじゃないか』と言う事に重きを置く人がいますが、私は、『人に貸す目的で家を建てた以上、むしろ、出て行かれたら困るのじゃないの?』と考え方の転換を促しています。
最近の賃貸借の契約事情については、また次の機会に・・
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