04/02/02
不景気と残業
長い不況でワークシェアリング論が盛んです。 私の扱った交通 事故の損害賠償請求事件の裁判で、被告から、『この不景気で、残業時間が、減少するはずだ。』と主張された事が有ります。 しかし、私の知っている限りでは、立場の弱い人々の残業が増えているように思われます。 それも半端な時間ではないようで、本当に大変な様子です。 リストラで、人べらしをした結果 、人手が足りなくて、残業を増やしている企業も有れば、元請けからの支払い条件が、休日出勤・残業手当の方が率が良いので(ピンはね率が高くできる)少しでも残業を断ると、『働きたくないなら辞めろ』と即座に言われてしまうことが有る様です。 この時勢に、クビになると再就職が大変なので、事件の打ち合わせに来るために、定時頃に帰らせてくれと勤務先に言う為には、随分前から届けなくてはならない人もいます。 企業としては、100人の社員を抱えて、定時に帰すよりは、70人の社員に夜9時、10時まで働かせた方が、いろいろなコスト計算上有利な面 が多いのでしょう。 その上、サービス残業までやってくれるなら、何を好んでワークシェアリングなんぞ議論してられますか。と言うのが企業の本音でしょうか。 この不景気で、失業者が増える一方と言うのに、企業は、利益率(または、赤字を少なくする為)を上げる為、必死にリストラと言うひと減らしを進めています。 これを、免れた人は、残業過多で疲れてしまい、たまの休みには、子供と遊ぶどころでは有りません。 奥さんは、折角の休みだと言うのに、疲れきった夫を休ませる為に、子供を連れ出さねばならない事が多いのです。 他方で、会社から吐き出され、または、就職できない多くの人々が、失業している状態は、健全な社会とは言えません。 一日も早く、企業には、その本来の目的である、利益の生み出せる仕事を考えて戴きたいものです。(人減らしが、企業の本業では有りません。) その結果、みんなが等しく5〜6時間働いて、一日の半分を自由に過ごせる時代が、来てほしいものですね。 そうすれば子育ても、楽しくなり、いろんな意味で豊かで、安全な社会になるでしょう。
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