03/31/08

多民族混在社会1(能力別社会1)

隣の国まで散髪に行けない・・コーヒーを呑みに行けない点は、どこの国でも同じですが、日本だけサービス業の生産性が特に低くなるのは、陸続きではない点が大きいでしょう。

地続きの場合、たとえば千葉から東京まで散髪に行けなくとも、千葉と東京の境界が路地一つであったとすれば、境界付近に住んでいる人では路地の向こうが安いとなれば、路地向こうの東京の床屋に行くことが可能です。

陸続きの国では、(路地一つではなくとも、カナダとアメリカのように車移動で簡単に外国にいける時代ですから、)こうして相場の平準化が進むのですが、わが国は広大な海に隔てられているために、順次の平準化効果が働き難いのです。

物品相場の場合でも、玉突き式に相場が順次波及していく方式では、千キロ先ではかなりの差が出来てしまいますが、今では隣近所を飛び越して飛行機で千キロ彼方まで一足飛びですし、大型船舶の発達で海岸線沿いに何回も荷物の積み替えの必要がなく、直線運搬になったので、野菜その他低価格品でも距離のハンデイを殆どをなくしています。

しかし、関税障壁の撤廃を100%進めて運賃が下落し続けても、物品の値段の平準化を図れるだけで、サービス分野の格差解消には関係が低い・・難しいので、サービス業の合理化が遅れているのですが、人の移動の自由化(交通手段の簡易化や費用の低廉化・言語の共通化を含めて)が進めば、これに比例してこの方面での平準化効果が生じるのです。

実際には、交通費負担、時間が掛かることや言葉の壁、法律上の手続きの煩雑さなどのために100%の人移動の自由がないために、同じ能力なのに、ある国の能力給がより高いか、(嫁の地位が高いか低いかもその一種です)より低いことが起きるのは避けられないのですが、こうしたときに人の移動が法律上自由化されると平準化され易くなるということです。

これまで市場開放や開国と言ってもその基本は物品移動の自由化でしたが、これからは、人移動自由化の時代です。

物品に比べて人の移動自由が低いための弊害が極端に出ているのは、密入国や不法就労問題です。

さしたる熟練・文化的背景の不要な職種・・・女性の職業の中の最底辺である末端売春婦(高給コールガールは文化的能力が要求されるので別です)や男性最末端労働者・労務者の能力は、先進国も後進国も質的にそれほどの差がないので、雇用者にとってはどこの国民でもいいから働いてくれればかまわない分野です。

単純労働分野では、もっとも労働の質が平準化しやすいし・・密入国してでも移動したいほど移動誘惑の高い職種になっているのです。

その次に来るのは、ちょっとした訓練で可能な高齢介助者の需要といえるでしょうか?

このように考えていくと、いろんな職種を分解して単純労務化していけば、文化背景の比重が下がり外国人か否かは大した問題ではなくなります。

複雑そうな職務も分解していけば、そのスキルの程度も客観評価しやすいし、文化背景もそれほど問題になりませんから、グローバルな人の移動が容易になるでしょう。

 



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