03/23/08

サブプライム問題の解決2

金利政策は意味がないとすれば、公的資金投入・・政府が直接使う方向・・財政赤字政策に戻るしかないのでしょうか?

公共工事や国内投資に政府資金を直接投入しても、その資材の殆どが海外からの輸入の時代ですから、資金の殆どが海外に流出する点は金利政策と同じです。

その点は擱くとしても、(後で書きます)政府による国内経済需要を無視した国内投資をするには、その資金の出所が必要です。

不景気下の増税は不可能でしょうから、わが国同様に国債発行と中央銀行による引き受けに走るしかないでしょう。

(ただし、アメリカの場合、後述のように、外国政府による買い支えを強制する方法もあります。)

市中から紙幣を吸い上げれば、更に不景気になりますから、中央銀行・・アメリカ連銀が、日本同様に国債(財務省証券)を引き受けて、政府がお金を使えるようにするしかないのです。

しかし、この場合、需要がないのに貨幣だけ多く出回るのですが、日本の場合と異なってキャリー取引による巨額海外資金流出が少ないとすれば、国内での金余りになります。

そうすると連銀が金利を下げなくとも時間の経過で、じわじわと実勢金利が下がらざるを得ないでしょう。

中央銀行は実勢を無視して、高金利政策を取ろうとしても市場の実勢には逆らえないからです。

投入する資金量にもよりますが、日本のときに比べて規模が大きいでしょうから、アメリカ国内では、物価が上がっていわゆる悪い値上がり・・インフレが起きるリスクがあります。

他方で、公的な低金利政策を取らなくとも大量紙幣の増刷により、じわじわとした長期的に、実勢金利が低下する以上は、(キャリー取引ほど劇的ではないですが、)徐々に世界にドルが流出して行きますので、結果的にドル安になります。

この方面からも輸入物価の上昇に繋がりますが、その分輸入が抑制され輸出が伸びるて、大幅な貿易赤字が改善されるメリットもあるかもしれません。

しかし、ドル安効果メリットはセイゼイ現在の大幅な貿易赤字の縮小をするくらいが限度であって、低金利によるドル流出以上にドルを吸収できるほどの貿易黒字になるのは、今のアメリカ経済の体力では考えられません。

アメリカが、ドル安だけを原因に恒常的な貿易赤字を脱して、黒字に逆転するには、ドルが日本に対してだけでなく、世界中に対して大幅下落・・半値の50円くらいにならないと無理でしょう。

ところで、2005年度のデータでは、アメリカの貿易赤字額は、6兆6590億ドルと言う巨額なものです。

 

 

 



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