03/17/08

サブプライム問題と世界経済1

今回、アメリカサブプライム問題下で、世界中に不景気の波及が前提となっているにもかかわらず、原油や金価格その他が却って高騰し始めたのは、円の垂れ流しをやめた日本の代わりに、今度はアメリカがドルの垂れ流しを始めるだろうと言う予測で、高騰していると見るべきです。

同じことはドルの急落でも明らかです。

日本は初めてのケースだったので、円の大量供給によっては国内需要はしぼんだまま、でしたが、低金利の円を借りた機関投資家が、それぞれの投資先で円を換金したので、それぞれの国の紙幣の大量発行に繋がって世界景気が上昇したので、周り回って日本も輸出や海外投資・・工場進出などで稼げました。

言うならば、デフレ克服の為に金利を下げて見たものの、これでも利かないので円の大量供給をしても国内だけでは効果が出なくなったので、先ず周辺国に金をばら撒いて輸入物価の値上がりを通じて国内消費者物価の値上がりを図る規模の大きな政策に転換したと言うことです。

病気が重くなると、熱を上げる体力もないのと同じで、国内的には打つ手がなくなって周辺の元気なところに熱源を送るしかなくなっていたのです。

幸い中国という底なしの人口を抱えて、しかも成長余力のある国が隣にあったから成り立った話です。

単純に紙幣の増刷による値上がりだけならば、いわゆる悪いインフレが発生するだけでどうにもならなかったでしょう。

日本で余った資金が、キャリー取引を通じて資金不足の中国その他後進国に回り、そこでの生産増を通じて、好循環が起こったのですから、ケインズの公共投資の世界版です。

今回アメりカが日本のまねをして。低金利政策・ドルの大量供給をしても、バブル崩壊後の日本同様に、サブプライ問題で傷ついたアメリカ国内消費はしぼむ一方でしょう。

結果的に大量発行したドルは、日本のゼロ金利下の円同様に海外流出するしかないでしょう。

他方で、海外では既に先行した日本による円の大量供給によって、資源高騰・・世界的インフレ状態・・発火したばかりですが・・になっているのですから、これ以上世界中で紙幣の大量増発には耐えられません。

レーガノミックスではアメリカの裏庭である中南米で、ハイパーインフレになったことの再来が世界中でおきるのでしょうか?

日米関係だけ見ると、キャリー取引で大量に日本から借り出していた円の借金を金利が安くなったドルで借りて返済する動きが強まるので、円キャリー取引の逆転現象・・円の急騰が始まっています。

こうして将来的に円が上昇するとすれば、その他の諸国も円の借金を一日も速く返しておこうということになり円の逆流が起きてくるのです。

こうして円の大量発行による人為的円安相場は終わりを告げて、貿易黒字分と均衡の取れるところまで円の為替相場は復元していくでしょう。

ドルの独歩安プラス円の突出した値上がりが、これからの世界為替事情です。



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