03/08/08
ケインズ経済学2と公共投資2
みんなが銀行その他にお金を預けたり、株式や債券市場に投資し、しかも国内での資金不足が解消された時代になれば、無理に政府がお金を吸い上げて公共投資・・再配分する合理性は著しく低下するはずです。
明治以降絶対的資金不足が続いた時代には、同じ資金を使うのでも、遊園地や温泉など遊戯施設よりは先ず産業振興に有利な方向へ傾斜配分する必要があったし、それが成功してきたのです。
どこもかしこも資金がだぶついていて、その使い道が見つからないときに、政府が強制的に資金を吸い上げて配分するとすれば、国民の必要としない分野に無理に投資する効果・・・無駄遣い効果だけでしょうか?
宮沢氏の政策は、ケインズ流の周回遅れの政策だったのではないでしょうか?
(私はとんでもない政策だと反対でしたが・・・勿論、誰も私の意見など聞きに来ないので、そのままとおってしまいました。)
事業投資すれば、国内は需要が飽和状態だから、例えばトヨタの株を買っても余ったお金で海外工場設置に動くだけですから、(トヨタは元々金が余っています)需要創出効果が生まれないのです。
それで宮沢さんは、国内投資に限定するには需要に関係のない公共投資という無駄なものでも作って、その工事期間だけでも国内労働者に仕事を与えようとしたのでしょう。
起爆剤としての効果は同じでも、政府・・官僚の考えでお金を使うのと民間の智慧で儲かるところ・・すなわち必要とするところにお金を使うのとどちらが合理的かという比較の問題です。
民間の場合設備増強すれば、製品がその分余計売れる見込みのあるときしか設備増強投資しませんから、その投資は、需要誘発の連鎖効果が見込まれるのですが、ハナから需要創出効果が無くともいいのだという一過性の公共工事・・たとえば、公民館や美術館などそこらじゅうに作っても工事期間中だけ労働者が潤うだけで、その工事が終われば元の木阿弥・・需要が需要を生む連続する起爆剤にはなりません。
かと言って、際限なく公民館など作り続けられませんから、こうした連続性のない公共工事は、経済的に意味がないのです。
国内需要はいくらでもあるのに資金不足で需要が抑さえつけられている場合に妥当する政策です。
実際は、山陰地方や東北、北海道などでは、何十年も公共投資が継続されていて、それで地方経済が成り立っているところが多いのですが、宮沢さんの政策はそれをそのまま温存したうえで、景気対策として公共工事を臨時に上乗せしようとするものですから、そんな上乗せばかりでは国家経済が参ってしまうのです。
結局は、健全な需要のない分野に国家の威信をかけて?投資しても文字通り無駄遣いに終わるしかないのですから、むしろ国際競争上設備更新したり、新興地域へ進出しなければならない企業の健全な資金需要を奪ってしまうだけで、かえってマイナスでしょう。
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