03/28/07

過剰消費社会10(消費先取りのシステム4)

このように一度先取り販売で良い思いをしてしまうと、その後の反動減が怖いので、需要の先取り形で売上増を図るのは、経営者にとっては禁じ手と言うべきでしょう。
給与や年金の前借が怖いのと同じです。
この際限ない先送りに一応成功して、禁じ手・タブーをある程度クリアーしてきたのが、これまで書いているローン・クレジットシステムです。
同じ世代の購入者数を増やすのが限界になれば、(横に広げるのが限界ならば、上下に広げる発想です)後は老人や若年化をターゲットにするしかないのです。
これを住宅ローンで見ますと、元は住宅購入者の平均37〜8〜45歳あるいは500万円前後以上溜めた人しか住宅ロ−ンを組めなかったのですが、次第に購入層の若年化・・・新規参入者を増やして来たのです。
ある年に融資基準を変えて手持ち金ゼロでもローンオーケーにして、32〜33歳の人に=平均5〜6年早く売ると、平均年間売上高の5〜6倍になるのですが、その代わり本来はその後5〜6年間新規顧客がなくなる理屈です。
しかし、そのときから後はみんな自己資金ゼロに近くても融資するように、業界基準を変えてしまえば、その後も毎年32〜33歳に達した一定のサラリーマンが適格者として繰り上がりますので、1年分だけの売上があることになります。
実際には一度に5年分若返らせたのではなく、平均3ヶ月〜半年分程度づつ小刻みに繰り上げて来た結果、今は5〜6年早くなってきたと言うところでしょう。
しかし、このパターンは、本来37〜38〜45歳で買う予定だった人に始って32〜33歳までの人全員が、買ってしまった単純なパターンを使っているだけで、実際には、32歳で自己資金ゼロで勧誘されても全員が買うわけでは有りません。
そのとき買わなかった人が、もう少し資金をたまって35歳になって買ったり、39歳になって買ったり、50歳で家を買う人などいろんなパターンの人がいますので、このようにきっちり数字が出る訳では有りません。(平均値が若返っているのです)
最初の年は、32歳で勧誘の口車に乗って全額ローンで買った人が1割しかいなかったとして、その翌年には32歳でローン申込みをする人の比率を1割5分に引き上げて行くなどによって、その翌年からの売上減を補って来たのです。
前回住宅ナビ広告の紹介で書きましたが、今では50%もの人が34歳までに買っているそうです。
(ちょっと誇大広告っぽいですが・・・50%まで引き上げに成功してきたのです・これをさらに引き上げたいのが業界の魂胆でしょう)



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