03/24/07
リスクのアンバランス3(保険2)
保険会社がどのようにして、保険適性を判断するかと言うことが重要ですが、生保のように年齢だけを基準に出来ませんから、保険会社も本当のプロ・目利きの養成が必要になるでしょう。
結局は、現在同様に一定の勤務先や過去の取り引き実績などによる保険金額の決め方を基本に後は個性による修正となるでしょう。
では今の融資基準と同じではないかと思うでしょうが、今はその見通しを誤ってもそのリスクを負うべき貸し金業者の負担が軽微であることについて、3月23日・・・・・3「リスクのアンバランス1(保証)民法180」で紹介したとおりです。
今のリスク管理は、顧客の返済能力の判定ミスに比例するのではなく、金融連鎖のどこに位置するかによって決まる関係です。
たとえば、最上位の銀行本体では自分で貸さずに下位金融機関に融資を任せて、貸し出させて、銀行は、その関連会社にまとめてお金の卸売り・・融資をしてその金利で稼ぐやり方にしてリスク回避しているのです。
このようにして、順次責任転嫁して行き、下位の金融会社は銀行から関係が遠くなる分だけ仕入れ資金金利が高くなるので、順次高利になっていく仕組みです。
現在では、実質的リスク負担は、債務者が負担し、その負担に耐えかねて債務者が高利貸に駆け込む仕組みですから、安易な勧誘がはびこるし、順次下位の金融業が成り立ち、さらには非合法な金融業者もはびこるのです。
保険になれば、保険会社が判定を誤って安易に保険設定をすると、保険事故が多発し、自社の経営に響きますので、保険適格の認定が厳しくなる筈です。
そうなると、保険事故を起こさないように、消費者がヤミ金に走るので、今と同じではないかと思う方がいるでしょう。
しかし、保険事故が起きても当面消費者がどうなる訳ではなく、次に保険を利用できなくなると言う抽象的心配だけですから、その程度の心配で高利貸に借りにまで行く人は少ないでしょう。
現在では、住宅ローンが払えないと家を追い出されるなどの実害が目前にあるから、頑張り過ぎてしまうのです。
しかし、住宅ローンが払えない人が高利貸に借りても、一定期間の経過で破綻するのは同じことですが、それでも直ぐに「家を出るのはいやだ」と言う心理の方が先に立ってしまい、消費者の多くは先送りしたくなるのです。
損保でも事故率や年齢によって、掛け金が高くなる仕組みにして、モラルハザードを防いでいますが、保険会社がその気になれば、いろいろと工夫できるでしょう。
ところで、保険そのものではないですが、今では、アパートの賃貸でも金融業者の信用情報を利用していて、ブラックの人には貸さないところが結構あります。
信用情報登録制度が、かなりの保険的機能を果たしつつあるのです。
これはこれで、別の問題がありますが、ここではこうした動きを紹介しているだけです。
私が考えている保険とは、このように既にブラックになった人を除外するものではなく、その前段階で、チェックする機能のことです。
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