03/22/07
過剰与信社会2(軽易な借金)
ところで、物販業者(メーカー)にとっては、客の関心を呼び、客が気に入るような物を造って売り出すのが第1の目標ですが、その次に重要なのは、客がせっかく買いたくなっても
「お金がないから・・・」「今日はお金を持ってこなかったから・・・」
と財布の紐が硬いのが、売れ行きに大幅に関係する要素です。
大金持ちの奥さんならば、
「お金は次に来られたときで良いですから・・どうぞお気に入られたなら、お持ち帰りください」
と言う形での売り方が普通でした。
こう言う場合には、資金の裏づけがあるので社会問題にはならなかったのですが、売りたい一心で、お金のない人にまで売りつけようとすると、(お金がきついなら)
「お給料の出たあとで良いですよ」・・「ボーナス時期まで良いですよ」
と言う殺し文句になって来て、さらに長期の月賦販売が始ったのです。
そのうちに、提携ローンやカード会員勧誘形式になって行くのですが、この実質を見ると、
「お金を貸す人を紹介しますから、買いませんか?」
と、金貸しへ連れまわして無理に買わせている悪質業者とかなり似ています。
大金持ちの上客にツケで売っているのと外見だけが似ているのが、デパートなどのカード会員(ゴールドカードなど虚栄心をくすぐるのです)という囲い込みの手法ですので、何となく上客扱いされているような錯覚を起こさせているだけです。
実質は、現金で買えない貧困層に対して、借金での購入へ誘導しているのが現在のカード社会です。
実際の上客は、今でも顔が知られていますので、カードなど必要とはしていません。
今では提携ローンと言ったり、カード会員・クレジット契約と言ったりしておしゃれな言い方ですが、これを個人的な関係に引き戻せば、勧められて、「いやあ・今日はお金を持っていないので・・」と断っているのに、酒屋さんやゲームセンターなどの店主が、お客を近くの金貸しまで無理に連れていって、そこでお金を借りさせてゲームを続けさせたりしているのと似ていませんか?
カードは、そのつど金貸しに連れて行かなくとも、一回契約すれば一定範囲まで繰り返し借りられる継続的借用契約であるところが、気楽・・軽いのです。
もちろんカード申込み手続も、その性質は、借用申込みですが、「いらっしゃいませ」とお客様に接する態度ですから、自分がお金を借りようとしている重みを感じさせません。
友人や親戚にお金を借りに行くとした場合の気の重さを想像してみれば分かりますが、カード申込みは、本質は包括的な借金申込みであるのに、見た目が軽すぎる仕組みなのです。
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