03/21/07
サラ金需要の増加2(与信社会4と物販業界の利益とリスク)
ところで借金・・ローン購入は、いわば、将来の支払い約束・・ローンで買う人は、自分の収入を担保に本来お金が出来る予定よりも、10年20年・・あるいは30年早く買い物して取得出来るのですが、これは一般に消費者・・債務者だけが時間を買えると言う解説が多いのです。
しかし、消費者だけがうまいことをしているのではなく、供給者の方でも、本来20年〜30年先にしか売れないものを、今売れるのですから、供給側も同じように時間を買っている・・収入の先取りしていることになるのです。
産業界には、このうまみがあるから、サラ金苦、焦げ付きが出ても与信取り引きをやめる・・縮小どころか、飽くなき拡大を目指して、カード会員募集を続けていると言えるでしょう。
彼らのウマミが大きすぎるから、与信連鎖の最後に来るサラ金やヤミ金被害や犯罪発生だけを非難していればいいという、無責任・・一方的な政策になっているのです。
ところで利益を受けるには、これに対応するリスク・負担があるのですが、以下、売主側と消費者側の利益とリスク・負担の重みが均衡しているかどうかについて考えて見ましょう。
消費者の方は、お金を稼ぐ前に欲しい物が手に入る利益と引き換えに、高い買い物・・マイホームなどを購入すると一生涯債務奴隷みたいに、そのローン支払いに縛られてしまう重大な負担・・リスクを負います。
社会的には・・未払いリスクの負担は、債権者側の問題と理解されていますが、実は、消費者の方こそ重大な問題で、未払い・・すなわちデフォルトは家庭生活の破綻や絶望的な人生が待っているので、このリスクは、人生そのものを賭けるような重大さを持っています。
(自殺する人さえ、結構います)
これに対し、売主(住宅販売会社や車の販売会社など)の方は、仮に一定率の焦げ付きが発生しても、魚屋の魚あるいは弁当屋の弁当が一定率で売り損なって廃棄処分するのと同じ理屈でしかなく、一定の焦げ付き率を定価に上乗せしておけば、採算が取れるので単に利益率・歩留まり向上の問題にしかなりません。
このように、売主・業者の方は、債権焦げ付きは人生が掛かるような大げさな問題ではないのですが、借りる方にとっては、デフォルトするのは一定率の問題として合理化できるものではなく、常に100%自分に降りかかる重大問題です。
そのうえ、提携ローンの発達で、(今は月賦販売しません)販売業者は、契約成立と同時に債権全額を現金化していますので、その後に債務者が破綻しても破産しても、何の損害もない・・・将来の未払いリスクは皆無と言う一方的な関係になっているのです。
3月20日・・・・・1「質素倹約から大量消費へ1(与信の発達・・外形重視)」のコラムで書きましたが、元は売主が月賦販売していたので代金回収のリスクを負担していましたが、そのうちにリスク負担を免れるために信販業界と提携して、顧客を信販会社に紹介し、そこから顧客が借りたお金を即時に取得する仕組みになっていきました。
月賦販売で伸ばした丸井は、その後物販から金融業に転進するしかなくなったようです。
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