03/20/07

質素倹約から大量消費へ1(与信の発達・・外形重視)

サラ金の話に戻しますと、権利義務が憲法上平等になっただけでなく、テレビ社会化で意識も平等になってきて、生活様式も違いがなくなってきました。
しかし、収入格差は厳然としてあるのですから、そこに実態と意識や願望との乖離・・無理が生じてきます。
蟹の甲羅が同じでも、中身の肉付きが違うようなものです。
結婚だけでなくいろんな分野で無理が生じていますが、経済的な面での無理に関しては、その無理を誤魔化すために、発達したのが月賦販売に始まる与信産業(各種クレジット)でした。
結婚の場合には、無理を誤魔化すための装置が発明されず、逆に子育ての大変さばかりがクローズアップされていよいよ少子化に進んでいますが、収入格差に関しては「与信」と言う装置が開発されたのです。
テレビも洗濯機もいわゆる3種の神器を店頭にあふれさせ、メデイアでいかに欲望を煽っても、買える層は僅かでしたから、そのままでは結婚難同様に売れ残ったでしょう。
そこで「必要は発明の母」と言う次第で、買えない層をターゲットにした、ボーナス払いに始り、(丸井の月賦販売会社が一世を風靡したように、)その後、車でもなんでも月賦販売が常態化し、さらには次第に与信付き売買(提携ローン)が発達してきたのです。
テレビを買い、車を買って利用している外形は同じですが、月賦やローンで買った人と自己資金で買った人との内容実質の差が生じているのです。
このころから、外形だけ同じの合板類多用の家も発達しますし、今でも外形だけ同じ?にタイルもどきの外装がはやっているように、外見重視の社会が始ったのです。
いわゆる虚業ビジネスも発達します。
こうして消費者も内容が伴わないのですが、業者の方も借金だらけでも、立派なビルに豪華な店構えで全国展開し、派手な広告をすると、旧来型の思考の客をごまかし易いからです。
互いに、ごまかし合いの世界が始ったのです。
売る方は、購入資金の用意が出来てから買う堅実な客だけではこまるので、ボーナス払い、あるいは月賦でも買って欲しい時代が来ていました。
(もしも、現在社会で現金客だけに戻れば、今の売上の半分以下〜3分の1に下がるかもしれません。)
戦後の電化製品ブームと言っても、いわゆる大量生産方式の時代ですから、金持ちだけが買うのではなく、多くの人に買ってもらって量産できなければ経営が成立ちません。
この後で書きますが、こうした売り手側の事情でマスコミが攻勢を掛けますので、宣伝につられてお金が溜まるのを待っていられない・・早く人並の生活をしたいと言う人が輩出したのです。



関連ページリンク

Powered by msearch
稲垣法律事務所:コラム:検索

検索ベースはこちらから

 


コラムTOP

リンクを当コラムにはられる方はお読み下さい

©2002, 2003, 2004, 2005, 2006, 2007, 2008 稲垣法律事務所 ©弁護士 稲垣総一郎
Design / Maintained by Pear Computing LLC



ブログ
株式投資