03/08/07
日本の対外資産11(資本運用能力4)
上場廃止予定を利用したボロ株化した株の購入は、外人投資家が悪いのではなく、制度の問題ですが、ここで言いたいことは、日本の機関投資家にも外人と同じ以上のチャンスはあるのです。
しかし、こうなると外国人投資家の出番になるのは何故でしょうか?
今回も日興の買収に名乗りを上げたのは外資・・シティズです。
日本のプロ?は、秀才上がり・・お上頼み・・いい子ばかりですから、お上から睨まれた・・一旦地に落ちた株に手を出したがらないのです。
こうして、一寸した不祥事で、一時的に実力の何分の1くらいに評価が下落した会社の株式・儲けの多い株式に対し、見向きもしないと言うよりも積極的に売り浴びせるのです。
彼等の投資基準は、会社の実力判断によるのではなく、近いうちに上場廃止になるかどうかと言う早耳基準だけで行動して、早売り競争をしかけて暴落させる原因を作っているのです。
今回の日興株の急落の局面では、日本の機関投資家は、人より早く売り抜けることばかり考えて売り急いだ結果大暴落を演出し、結果的に日興株の大多数の株主であった日本人の多くに大損をさせしている筈です。
こうして下落に下落を続けて、下がりきったところで、最後に、外国人投資家が「ただ」みたいに安く買い受け、儲けの多い株式が彼らにさらわれて行くのです。
いつも書きますが、日本のプロと言われる投資家・・金融機関の職員は、他人の意見を修得する能力に長けたお勉強好きのエリートばかりですから、彼らの習性として、人気のある株式の後追いと、下がっていく株を急いで売ることばかりしているのです。
こんなことばかりしていて、儲かる筈がないと私は思っていましたが、今回のシリーズで、対外資産表を見ると、彼らが如何に長年にわたって、国民が汗水たらして儲けたお金をどぶに捨てるようなことをしていたかが分ると言うものです。
こんな巨額の損ばかりしている対外資産表を見れば、多くの国民はがっかりして働く意欲をなくすのではないでしょうか?
平成17年の実績を紹介しましたが、その年の儲け18兆2500億円を全部食い潰して、なお5兆円も赤字と言うのですから、運用能力の御粗末さには、恐れ入った次第です。
これでは、昭和40年代から平成初めまでの膨大な儲けが1円も残っていないと言う結果も分かろうと言うものです。
このように、日本の金融マンは40年以上も損ばかりしてきたのですから、もう少し様子を見る段階を通り越しているでしょう。
さしあたり、現役の金融マンを全部解雇して、海外から有能な金融マンをスカウトするくらいの荒療治が必要な時期が来ていると思いますが如何でしょうか?
年間23兆円も損しているような運用のプロなんか、いない方がマシでしょう。
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