03/07/07

日本の対外資産9(資本運用能力2)

以上、対外資産減少に関する財務省の言い訳を見てきましたが、外人の買い越しも、合理的な理由にならず、為替円安も対外資産マイナスになる理由でも有りません。
最後の日本株上昇の理由も良く見るとおかしなものだと分るでしょう。
日本の投資家も外人と同率で稼いでいれば、むしろ対外資産は24〜25兆円増えていた筈です。
世界同時株高現象に、日本の機関投資家が乗り遅れていることの回りくどい表現でしかないと言うべきでしょう。
ですから、
  「外国人が日本市場で儲けたから対外負債が増えた」
と言うだけの財務省の説明は何となく一方的です。
外人は、13%以上の利潤を上げたが、日本勢は全く上げられなかったと言うべきでしょうか。
あるいは、日本勢が506兆円を外国で運用してあげた利潤と外人が325兆円を日本で運用して上げた利潤の差が43・1兆円と言うのでしょうか?
対外資産と対外債務の比率は、506対325ですから、外人の投資効率が5に対し、日本勢の投資効率が3の比率の場合で、収支トントンと言うことになります。
要するに、日本の投資効率・・・運用能力のレベルが外人の5分の3にも達しなかったと言うことでしょう。
どころで、外人だけが上昇率の高い日本株に投資できるのではなく、日本の機関投資家にとっても日本株もその投資対象の一つですから、結局は評価の上がる国に投資する・・投資対象選別能力の巧拙・・レベルに帰するのです。
分かりやすく書けば、
     「日本勢が買った株式の多くは値下がりし、外人投資家の買った株式が上がっている。」
から、大きな差がついたと言うだけのことでしょう。
「こんな下手な人間ばかりが大きな顔(エリート面)をしていて、何が金融のプロなんだよ〜!」と言うのが、私の従来からの意見です。
もう少し言えば、概括的に言えば、さらに上がる筈の日本株式を外国人投資家に売り(売る人がいなければ外国人が買えません)、その売却金で大して上がらないか、下がってしまう外国株をヘマな日本勢は買っていることを表わしているのでしょう。



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