03/06/07

日本の対外資産5(外国人の買い越しと負債増?)

以下、平成17年に対前年比マイナスになった原因として、「平成17年末現在本邦対外資産負債残高の概要」に財務省が書いている順に見て行きましょう。「非居住者が保有する本邦株式の株価上昇等に日本の対外資産5(外国人の買い越しと負債増?)以下、平成17年に対前年比マイナスになった原因として、「平成17年末現在本邦対外資産負債残高の概要」に財務省が書いている順に見て行きましょう

「非居住者が保有する本邦株式の株価上昇等に伴う評価増(+43.1兆円)、対内株式投資を中心とした非居住者による本邦資産の取得超(+26.7兆円)及び為替円安に伴う外貨建て負債の評価増(+7.7兆円)により、年末負債残高は増加。」

と言うのです。
私が嘆いているような資産運用の巧拙ではなく、?
先ず第1に
・・・・外人投資家が(勝手に)日本で株式など買ったために、26・7兆円の対外負債が増えた
というのですが、本当でしょうか。
これは、いわゆる外国人投資家の買い越し額が、26・7兆円もあったと言うのでしょう。
しかし、実は外人(非居住者と言います)が日本市場で株式や債権を買うには、ドルやユーロを持ち込んで円に換えなければならないので、その分外貨準備が増える関係ですから、外人投資家が株式や債権投資で損得がなかった場合には、対外資産残高としては中立になるはずです。
(前々回紹介した表には、プラス資産項目として外貨準備の項目もあります。)
ドルなど外貨を持ち込まずに、日本の銀行で円を借りるときも、対外的(非居住者に対する)貸付金・・債権ですから、彼らが日本で買った株式価格と同額の対外資産が増えるのですから、同じことでしょう。
結局外国人投資家が日本の株式市場に参加した分、プラスマイナス両方で資産が膨らむだけです。
外国人投資家が、購入後評価が上がった分だけしか、対外債務が増えない筈ですから買い越し額の増減は、資産のプラスマイナスには、ホントは関係がないでしょう。
細かく言えば、逆に外国人投資家の儲かった株と損をした株の総合計評価が同じ場合、売買手数料や、借入金金利・契約印紙代などのコスト分だけ対外債権が増える関係です。
このように、外国人投資家の買い越し額の増減は、それ自体では対外資産の増減には、関係ないと思うのですが、財務省の報告書は、経済のプロが書いているのですから、こんな単純な誤りがあるわけがないので、私の誤解でしょうか?
私は、繰り返し書いているように日本のプロと言うものを、あまり信用していませんが・・・。



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