03/05/07

日本の対外資産2 (対外資産負債残高の概要1)

日本は国際社会の一員ですから、家計の収支にあたる国際収支については、ドル及びユーロ(そのときの主要数か国外貨)表示の併記形式にすべきでしょう。
大して手間のかかる仕事ではない筈です。
現在のように量的緩和と称して、1万円札をジャブジャブ発行しているときに円表示での黒字額を書いても、意味が分らないとまでは言えないまでも正確ではなくなるでしょう。
(国民を誤魔化しやすいのです。)
ドルベースでどうなるかは別として、貿易が大幅黒字になったのは、昭和40年代始めからですから、その蓄積の凄さ巨大さがわかるでしょう。
そこで蓄積額のデータが気になりますが、以下に紹介するように現在の海外投資残高(要するに家計で言えば貯蓄残高です)は、180兆円に上っています。
前回紹介したように、ここ20年間の合計黒字だけでおよそ237兆円に上るのですから、それにしては残高が少なすぎます。
昭和40年代から経常収支は、黒字続きれ一回も赤字になったことはないのですから、それまでの蓄積はどうしたの?この間の金利や配当収入はどうしたの?
ここ20年間の黒字合計にも足りないのは何故?と言う疑問です。
何かに使ったのかな?と言うところですが、これは家計収支と違い戦闘機であれミサイルであれ、絵画であれ、買って使えば、貿易収支のマイナスに出るのですから、この減少分は純粋に投資の失敗だけでしょう。
(海外旅行などで使った分も含めて、経常収支が黒字だったのですから、海外旅行で使ったからと言う理由も有りません。)
例えば、1億ドル分の外国の債権購入していた所、相手の倒産などで無価値になったり、倒産まではしないが評価が下落して5000ドルになったなどの損失の積み重ねで、評価減を繰り返していった結果、ちょうど昭和40年から平成の始めまでの儲けをすっかり食い潰してしまったと言うことでしょうか?
黒字の蓄積を利用して、海外投資したから外貨準備が減ったのかと言うと、資本投資で出て行ったのならば、対外資産残高が、それだけ増える関係です。
結局、投資した直後は対外資産残高がその購入額面どおり増えるのでしょうが、1〜数年持っているうちに投資先の不調で債権や株式の評価が下がり、ちょうどその年の黒字約10兆円を新規追加投資したのと同じくらい目減りするような下手な投資を繰り返してきたと言うことでしょうか?
個人で言えば、毎年勤労所得から1000万円もの大金を毎年追加投資していたのに、毎年ちょうど1000万円づつ保有株式の時価評価が下がってしまい、20年間保有株式の時価が、1円も増えなかったようなものです。



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