03/02/07
国際収支と為替相場2(日本経済の実力?2)
仮定のモデルで考えれば、円の交換レートを、ドルやユーロに比べて1割安くして円表示の貿易黒字が現状維持の場合、外貨獲得額でみれば、1割減ですから、この数式を押して行くと、円を1〜2割安くして、貿易収支がプラスマイナスゼロの場合、外貨ベースでみれば、1〜2割の赤字・売上減だったと言うことになるのです。
このように、2割の円安にすると実質貿易収支(外貨ベース)のマイナスが2割あっても、表面上は前年比同じということになって、国民を誤魔化せる筈ですが、それでもごまかし切れずに18年度は1兆円近くの減少が発生しているのです。
これが、平成18年だけかと言うとそうではなく、以下に紹介する国際収支表にあるとおり、平成16年度貿易黒字は、実に139,022億円もあったのが、前記のとおりその翌年の17年度には、103348億円になって、約4割近くも減少しているのですから、円表示で見ても貿易黒字の縮小スピードは半端なものではないことになります。
(海外で、円表示で2割値下げして売っているのではなく、旧来の円表示では従来定価のままで売ってもドル表示が2割近くも値下がりしているだけですから、現地で2割も値を下げて飛ぶように売れてれば、円表示でも2割くらい売上が増える筈です。
それなのに、これだけ下駄を履いても貿易黒字が減少しているのですから、物販関係の収支は先行き暗いのです。
円ベース表示にしておいて、いくらでも円を安くしていくのは、国内だけ誤魔化せる・・一種の粉飾決算・たこ足配当と言うべきでしょう。
知らないのは、国民ばかりで、海外からの評価は外貨のベースですから、着実に下がって行くのです。
これでは、戦時中の大本営発表の焼き直しみたいでは有りませんか?
貿易収支が1割赤字になる場合、その分1割円安にし、2割赤字の場合には2割円安にすれば、円表示ではいつも収支トントンになる理屈ですが、こうした場合とめどもなく円の価値が下落して行く・海外評価が下がる一方ですが、国民にとっては外国に行かない限り自分の評価が分からないのです。
このように貿易赤字と円相場がリンクしていれば、円表示では、貿易収支(いまは黒字です)がいつも一定である筈ですが、そのとおりにならないのは、貿易収支だけではなく、資本収支や所得収支などの黒字が、円相場を修正していくからです。
このように考えると、この超低金利と超円安の組み合わせによる、ここ数年の好景気の演出はかなり胡散臭いことが分かるでしょう。
国民には、言われている好景気の実感が湧き難いのは正しい感覚であって、高利潤・好景気と言うのは、日興證券や三洋電機の粉飾決算に国民が胡散臭さを感じていたのと同じで、国全体で一種の粉飾をしているからと言えるでしょう。
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