03/31/06
物作りの発達と基本的人権思想1
商人と規制の親和性について書いているうちに、ブッシュの戦争の話にまで行きましたが、ここで規制の逆バージョンとしての基本的人権思想が、発達した基盤を考えてみましょう。
言論の自由などは、よくしゃべる商売人のためにあるかと誤解する人が多いでしょう。
しかし、商売人はオームみたいに(と言えば怒られるかな?偉い人を知らない気楽なコラムの特権です。)意味のないことを言っているだけで、(客の気を引くために)言論の自由までは必要としないのです。
洋服屋さんの場合を想定すれば分かりますが、客の好み・・意見を無視して、自分の好み・・意見を押し付けていたのでは商売になりません。
言論の自由は、大勢の人に気に入ってもらうためにあるのではなく、少数者の意見の尊重と言うことですから多数のお客さんに気に入ってもらうために、おしゃべりする商人には、必要がないのです。
商売人は、思想表現の自由がなくともあっても、商売の成功不成功にあまり関係ないでしょう。
言論の自由は、本来は、人の悪口を書いたり批判のために保障されたものではなく、自由な発想による生産革命のためにあるのです。
ものつくり・・・例えば職人気質という言葉があるように、人の意見に耳を貸さず、頑固一徹に仕事をするのがものつくりの身上です。
ノーベル賞の田中さんの実験成果を思い出してもいいでしょうが、一見無駄なような実験をこつこつとやれる風土が必要なのです。
田中さんは京都大学出身ではないですが、京都大学の美風は、一見、しょうもない研究をこつこつとやれる風土だとも言われます。
京都には、なお、各種工芸職人が健在だからこそ、現在でも京都から京セラなどの新しい産業が生まれるのでしょう。
権力者の意見であろうとなかろうと、自分の信条でやり抜くのが「ものつくり職人の美徳」ですから、思想信条の自由は必須なのです。
或いは、自由な発想で物事をやってみることのできる土壌が、生産活動の活発化には必要です。
専制君主または絶対君主制は、重商主義に馴染んでいたのに、産業革命後の経済活動に相反するようになって、フランス革命になってしまった理由がそこにあるのです。
フランス革命の背景について、03/08/06「農本主義から重商主義の政権へ(明治維新)2(政商の発達1)」その他で紹介してきました。
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