03/28/06

ブッシュの戦争2(イスラムとユダヤの貿易規格争い2)

この世界交易の規格・・・ヘゲモニー争いを、「文明の衝突」と大げさに表現するのも、間違いでは有りませんが、このような表現は互いに相手側を刺激するばかりですから、表現の仕方として穏当とはいえないでしょう。
キリスト教は、元は交易者のための宗教だったでしょうが、農業社会に適応している内に、商取引に敵意を持つ宗教に変わり、商取引は旧教であるユダヤに一任して来たことについて、これまで何回も書いてきました。
03/03/06「商から農への転換7・・・西洋の場合3(キリスト教の多神教化)」などがそうです。
その結果、中世のキリスト教は表向き世界交易のルールに関係がなくなっていたのです。
キリスト教が交易ルールに頬っ被りして、陰で、ユダヤ人にやらせている間に、ダウ船の発達が、中東から東南アジアにまたがる大規模な海洋交易社会を出現させました。
ダウ船の発達の世界に及ぼした影響については、09/07/05「技術格差と交易3(都市国家の誕生)」前後のコラムで紹介しましたが、ダウ船による広域流通圏の形成が、広大な一帯の共通ルールの必要を生み出し、その需要に応じてイスラム教が広がっていたのです。
他方、西洋の交易・・商を律する宗教はユダヤ教でしたが、西洋世界で日陰者として逼塞したままでしたので、ベネチア共和国を中心にせいぜい地中海の北半分で通用していただけでした。
その後の新大陸発見・・バイキング・・海賊貿易・近代弱肉強食時代を経て、ユダヤ教徒はキリスト教徒にコバンザメのようにくっついてアメリカ大陸に根を張ります。
これが太平洋を渡って、アジアに到着してフィリッピンをキリスト教徒にし、西からは英米のキリスト教徒の援護でイスラエルとなって、発祥の地中東で橋頭堡を確保しているのが、現在の地球儀での図式です。
交易手段を基準に考えれば、ダウ船の発達によって、中世にイスラムが西はアフリカ北岸間で、東はジャワまでの広い範囲で作り上げた交易ルールは、近代の蒸気船の発明によってイスラム世界以外に広がったキリスト教徒(ユダヤ資本)によって、追い込まれている状態といえるでしょう。
世界地図で見れば、イスラムは東西からキリスト教徒の援護を受けた陰の組織としてのユダヤの交易ルールに挟み撃ちになっていて、最後のせめぎあいをしているのが、現在のブッシュの戦争と言うところでしょうか?
私達は学生のころ、
    「ローマは三度(みたび)世界を支配した」
と言う西洋の格言?を教えられたことがあります。
最初は、言うまでもなく古代ローマ帝国のことですし、次はキリスト教による西洋世界の支配です。
その次三度目は、ローマ法を継受したナポレオン法典により、世界中に(西洋の大陸諸国だけですが)その支配を及ぼしていると言う説明でした。



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