03/28/06
ブッシュの戦争1(イスラムとユダヤの貿易規格争い1)
手形法の国際化に関する流れについては、03/09/06「国際手形、小切手法1」コラムで紹介してきましたが、戦前は、取引法の分野でも大陸法系諸国の法体系が優勢で、英米法系はイギリス植民地諸国(ないしカナダなど旧植民地)と英米だけでしたから、むしろ少数派(と言うよりも自分達だけです)でした。
わが国はご存知のように基本的には、ドイツ法を母体とする大陸法系の国でしたが、敗戦にともないアメリカ法系の法を接木的に輸入したのですが、このときに導入したのは、全分野ではなく事実上強制されたのは、憲法と刑事訴訟法だけです。(人権保障規定だけです)
その他の法律は、戦前の大陸法系のまま来たのですが、徐々にアメリカ的市場経済法に変わってきたのが実状です。
これは、日本だけでなく世界的傾向なのです。
これはアメリカの軍事力が1強だからと言う面・・パックスアメリカーナ的要素を無視できませんが、それだけでは有りません。
第2次世界大戦直後には、世界総生産の約半分をアメリカが占めていたのですから、アメリカに物を買ってもらうためには、アメリカのルールに従わざるを得なかった面も大きいのです。
日本から牛肉を買ってもらうためには、日本の決めたルールにある程度(日本もそのうち折れざるを得ないと言う意味を含みます)従わざるを得ないのは、アメリカでも同じです。
近年アメリカの国力が相対的に落ちてきたとは言え、アメリカを起点にして、グローバルに取引が広がっている以上は、アメリカ型の市場経済ルールに世界中が靡くしかないのです。
いまや特許であれ、スポーツであれ、車の規格やコンピューター製品であれ、一つのルールに統一するしかない時代がきていることは、明らかです。
こうしていまや、会計原則にはじまって、いろんな分野で世界規格(ソニー何とか連合対松下何とか連合などと電気製品市場での規格争いだけでは有りません。)が作られつつあるのです。
イスラムが、世界大(グローバルな)の交易の広がりにつれて、世界大に広がっていったのは、イスラムの教義で取り引きルールが統一されれば、交易が便利であったからであることについて、3月2日・・2のコラムで紹介しました。
現在社会でのアメリカとイスラムの継続的な戦いは、ブッシュ政権の個性(バックのネオコンの存在など政権の性格分析)によるものではなく、超長期で見れば、世界大(グローバル)の交易ルール制定・・規格争いの側面から見ることも可能でしょう。
関連ページリンク
©2002,
2003, 2004, 2005, 2006, 2007, 2008 稲垣法律事務所 ©弁護士 稲垣総一郎
Design
/ Maintained by Pear Computing LLC
