03/16/06
地方の独自性とは?9(自治体の広域化7)
同じ下流域でも対岸同士では、どちら側の堤防を頑丈にするかで、利害対立がありますし、細かな意見相違はいくらでもあるのです。
こうした調整を面倒くさがらずに、意見交換してすり合わせるのが自治の本旨なのです。
地域ごとの利害の調整を面倒くさがって、簡単に(密室で)やろうと言う意識こそが、問題でしょう。
その他の分野でも同じことです。
広域化すれば、4年に一回選挙で選ばれれば、後は一つの行政庁内のすり合わせ(・・役人の独壇場です・・密室化するので族議員が暗躍する場が増えるでしょう)で足りるので、何をやるのにも簡単なのです。
こうした発想は、管理の思想であって、国民・・・生活者の意見でやっていこうとする、民主的思想では有りません。
このシリーズで言いたいことは、地方自治体は、政府の下請けとして効率よくするためにあるのか、地方住民の自治のためにあるのかと言う基本的なことです。
単なる地方公共団体とは違って、地方「自治体」とわざわざ呼ばれる以上は、能率を目的とした広域化よりも、御互い顔の見える範囲の集団にして、自治が出来る範囲の団体にするべきでしょう。
能率化の工夫は、別の方法でやればやれるでしょう。
広域化を今更とどめられないとすれば、町内会などの身近な自治組織の権能をもっと大きくしていく必要があるのかもしれません。
これは法律や政治の問題でなく、さしあたりは、町内会・・自治会が、実際に町内の役に立ち、住民から支持される実績を積んでいくことが必要でしょう。
隣近所の真似ばかりで、地方自治体と言ってもそれ程独自性がなかったのも事実ですが、真似ばかりをしていても、自発的に決めていくのが自治というものです。
どうせ似たような結果になるものならば、広域化して上から強制しても同じかと言うと、それは結果は同じでも順序が違うので、本質的に違うといえるのです。
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