03/07/06
ホリエモンの買収に絡む訴訟合戦では、法理論としてはホリエモンの方が優勢と言うのが、私の直感でしたが、(法律家としては、ほぼ100%の人の意見だったでしょう。)そのことと、そのようなことをして良いかどうかの大局から見ての判断は違います。
私のそのときの感想として、「エログロ関係のホリエモンの企業イメージと夕刊フジの記事内容がレベル的に似たもの同士の喧嘩だなあ!」という否定的コメントをしておきました。
法理論から見て100%勝ち目のない新株発行に踏み切った、フジテレビ系の弁護士の判断はどうなっているの?と言う呆れ!と大局から見てのホリエモンの行動に対する疑問があったのです。
また、08/18/05「王と軍の存在意義2(士道の発達と自己目的化)」のコラムでも、ホリエモンの主張は法技術論では正しいが、正当性に疑問があると書いておきました。
惜しむらくは、ホリエモンには大局判断を出来る弁護士がいないのではないかと言うのが、その時の感想でしたが、案の定、墓穴を掘ってしまいました。
企業が弁護士による高度な判断を求めず、法技術論の知識だけしか判断を求めなくなっているのかもしれません。
その時の、訴訟技術と今回の刑事事件立件とどう関係するの?と聞かれると明瞭に応え難いのですが、
「矢張り、落ち着きの悪い(社会正義に反する)事件は、やらない方が良い」
と言うのが、私くらいの年季の弁護士の考える所です。
ま、こうした考えばかりでは、世の中の進展はないとも言えるでしょうが、人材が偏りすぎなければいいのです。
わが国では、柔道の姿三四郎の物語や、剣道の物語でもそうですが、腕は滅法いいが、心に邪のある高弟がいて、道場の後継ぎになれずに、人柄の良い2番目の弟子と、闘争を繰り広げるテーマが多いのです。
技術だけに偏る事への国民の反感を表しているのでしょう。
大相撲でも良く使われることばですが、「心技体」こそが、日本人の求める姿でしょう。
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