03/03/06
西洋と言っても、イングランドでは(あまり詳しくは分りませんが、)日本ほど地形が複雑ではないとしても、一応島国ですから、気候風土が大陸とはかなり違っていたでしょう。
その一寸した違いから、特にアイルランドなど僻地では、地域性のある妖怪が比較的多く生き残り、イングランド全体でも独立自営農民と呼ばれる、自立した多数の農民が発生した土壌があるでしょう。
彼ら、いわゆる独立自営農民は、その名称のとおり、長年自分で考えて農業経営をしてきたのですから、いきなり征服者だからと言って、支配者による一方的な命令には納得できなかったでしょう。
ましてや、ノルマンコンクエラーによる異民族支配では、なお更言うことを聞かなかったでしょう。
このような経緯が、マグナカルタその他の法制度に結実し、次の時代におけるいろんな発明発見につながったのでしょう。
ヘンリイ8世によるローマ教会からの国教会独立も、彼が無茶苦茶な王様であったという触れ込みですが、それだけでなく、単調な大陸の気候とは違ったイギリスの特徴が、違った価値観を生み出したのでしょう。
価値観が違えば、価値観の代表的なシンボルである宗教独立の要請が出てくるのは、必然的だったものと理解できるでしょう。
彼個人の横暴でしかなかったならば、彼が死亡すればすぐにローマ教会に復帰したでしょうが、未だに国教会が独立したままで存続しているには、それだけの社会的裏づけ・・・社会の独自性があるからでしょう。
近代になっても、イギリスは大陸諸国とは一線を画していて、最近でもヨーロッパ共同体に加入するのに最後まで抵抗してきましたし、今でも通貨統合に反対したりしています。
これはアメリカとの特殊関係があるからとか、英連邦を抱える特殊性・・これの清算に手間取っているとか言う意見もあります。
そう言う面もあるでしょうが、背景にある大陸の風土とイングランドの風土の違いの方が大きく、一つの社会として統合されることに対する国民の抵抗と見るべきではないでしょうか?
この面では、つい最近まで共産主義諸国として敵対していた東欧諸国の方が、独仏を中心とするEUへの社会的統合に違和感が少ないのではないでしょうか?
こうした傾向は、スカンジナビア諸国でも同様の問題があるのでしょう。
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