03/09/05
武家の性道徳と庶民の道徳2〔夜這いとロミオの話)
夜這いは、昭和一桁までは完全に残っていて、政府は善導?するのに努力していたそうです。
それに「夜這い」の語源は大声で「呼ばわる」ということで、こっそり行くのではなく大声で呼びだしたのです。
夜這いは「風習」と格下げされて〔風土病みたいな扱いですね)言い伝えられていますが、これは未婚の娘との関係ではなく、既婚者同士の習慣であったようです。
西洋では、窓の下で大声で歌うのが有名ですが、〔シェークスピアのロミヲとジュリエットもその一種でしょう。)娘や妻だけが気づいて家人が気づかない訳がないのですから、いずれにせよおおらかな性関係が公認されていたのです。
明治政府の教育が行き渡り、女性が貞淑になり、滅多やたらにセックスに応じなくなった一方で、男性の性は自由なままですから、無理が生じます。
政府は他方で、風俗産業を公認(奨励?)し、女性の貞淑化、性の不自由化に比例してどこの田舎でも風俗産業が発達するようになりました。(明治までは、田舎にはなかったのです。)
こうして女性の性を縛り付けが進むと、その反射的効果として、次第に男の浮気も指弾されるようになります。
「姦通罪が女性にだけあるのはおかしい」と言うのと同じ論法です。
現在女性弁護士などが「男性の浮気は絶対に許されない」として、太陽が東から昇るのと同じ「自明の理」のような主張をします。
これは男性が夜中まで働くのに伍して、弱気を吐かず、夜中まで働くのが女性の地位向上であると誤解している(男女対等の地位を求めて女性深夜業の解禁を迫るのって変なの?と思いませんか?)のと同じです。
要するに、ホンのここ100年ほどの間に儒教道徳・武士の性モラルが庶民にまで浸透したに過ぎないのに、女性だけが要求されてきた窮屈なモラルを男性にも要求しているにすぎないのです。
明治以降の貞淑奨励モラルは、02/15/05 「武家の性道徳と庶民の道徳1(朱子学)」以下で紹介したように、江戸時代に武士の少子化を狙って導入したものに過ぎません。
もともと洋の東西を問わず、貞淑観念は少子化・人口抑制目的の性道徳ですから、(一家で4〜5人産まない限り)こういう道徳が完成すれば、少子化・人口減が進むばかりです。
10に2の割合で妊娠できない夫婦がいるとも言われますので、100%婚姻する社会でも、夫婦で1〜2人しか産まない社会では、性の融通がない限り人口減になるのは当然です。
北欧諸国で出生率の向上が言われ、儒教道徳のきつい日本や韓国では低下が激しいといわれますが、儒教かどうか女性の社会進出かどうかではないと思います。
北欧では早くから性の自由化・婚姻、離婚の自由化、ひいては私生児の公認が進んだことに(当然私生児の保護政策・働く女性のための各種政策も進みます)大きな原因があるのではないでしょうか?
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