03/03/05

警察権乱用事例

ヤクザ者が告訴する場合というのは、組を抜けたり逃亡すると、組から銃刀法違反などの告訴タレコミが出ることがあります。
もともと、組員や周辺人物などはそれなりの違法行為を一杯していますから、それをやらせていた親分は当然よく知っているわけです。
「2年程前の何月何日彼はどこそこでピストルを持っていた」と言う容疑で、そのピストルを預けた人物が当然自首して出るわけです。(どういう訳かその人物は逮捕されていないのです。)
こうして馴れ合い事件で、警察は逃げた組員や離れた準構成員を探し出して逮捕してくれると言うわけです。
今から25年程前に逮捕された元関係者の弁護をしたことがあります。
弁護と言うよりも、刑に服すのはいいのですが、「組に連れて行かれるので、先生助けてえ・・・。」と言う事件でした。
検察庁への移動時間やその他の詳細までぴったり組み関係者が知っていて、付け回されたことがあります。
罰金になる日に、どうも危ないという勘が働いたので、事務員にそれとなく検察庁の様子を探らせに行かせましたら、(勿論組員の顔は知りませんが・・お互いに知らないから見に行っても危険がないのです・・・・)それらしい人相の悪いのが検察庁の建物の入り口にいて、見張っている様子と報告がありました。
それで検事に電話して、事情を話して様子を聞いてみると、建物の入り口どころか組員数名が堂々と調べ検事室の前でうろうろしていて、調べが終わって出てくる被疑者を待ち構えているというのです。
当然私は、「そりゃあ尚困るよ」と言うわけで、細かくウオッチしてもらうと、そこから、仮監や罰金言い渡し手続きに行く手錠つきの被疑者について、歩いているというのです。
みなさんは驚くでしょうが、当時は検察庁内は自由通行でしたから、(県庁、市役所内の廊下を思い出してくれればいいでしょう。)そこで、罰金を払って釈放される彼を待ち構えて拉致しようとしていたのです。
こちらも指をくわえているわけには行きませんので、映画そのもののように、刻刻に組員の移動に合わせて、検察庁内の被疑者の保護願いを検事に出して、(これで拉致されたら承知しないと言う意思表示です。)安全に釈放するよう要請しました。
検事も責任上、(検事は協力的でしたよ!)所轄署の刑事に護送して安全地帯まで、送り届けることにしてくれたのです。
結局どこまでも、信号無視しても組の車がついてくるのでどうにもならず、(と言い訳するのですが、こちらはドウセ馴れ合いだろうと思っていました。警察が信号無視の現行犯に対し、なす術もないというのも漫画です。)一旦その署に帰って保護していると言う中間状態になりました。
こう着状態の中、夜になってきましたので、警察で「1晩置くわけにも行かない」と言うことで、パトカーに乗せて再出発し、(出るときにひと悶着がありましたが、ともかく車に乗せて)無茶苦茶走って、ついに組の車をまいて無事その人を解放したことがありました。
このときは、何とか事なきを得ましたが、こんなことが多すぎては、(こんなことばかりではないかも知れませんが、私がホンのちょっと経験しただけでも不公正な事例が多すぎます。)犯人検挙のため「警察へのご協力お願い」「何でも通報してください」などと言われても、警察に関係したことのある人ほど、腹が立っているのが普通です。



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