03/01/05
ストーカー 4(メールも立派なストーカー行為)
女性のストーカー事件の場合、我々弁護士も違法だと思いながらも、若い女性に甘いと言うか、
「それにしても、その心根を思いやると可哀想に・・・・」
と、つい同情したくなるものです。
これが男性ですと、面会しての開口1番で「世の中には何千万と女性がいるのに」「何をやってるんだよ〜!」と言うところですから、大違いです。
安珍清姫や八百屋お七の事件も、ひどい犯罪者の話ではなく、そういう文脈でカワイそうな主人公として物語りになっているのです。
こうした社会状況も、女性の違法行為意識を鈍磨させている原因の一つでしょう。
メールや携帯にむやみやたらと送信し続けるストーカー行為が簡単に出来るところも、女性ストーカーの大量発生の土壌として軽視できないと思います。
迷惑メール、電話やファックスは立派なストーカー行為です。
勤務先にひっきりなしにファックスを送られて参った男性もいます。
(人に見られたくないのが人情ですから、仕事にならないのです。)
昔の犯罪は傷害等の闘争犯にかぎらず、窃盗だって千両箱はとても重いものでしたし、農水産物の窃盗に至っては誰でもその重量を想像できるように、原則として体力勝負でした。
こういう時代には、女性は加害者側でも常に犯罪の裏方でしかなかったのですが、機械化(ダンプの運転も女性ができる時代です。)事務職中心(使い込みその他)・コンピューター時代の到来で犯罪実行力では、男女差がなくなっているのです。
こうした面でも「女性は被害者」と言う硬直した考えを改めるべき時代が、既にきているのを無視してはいけません。
電子機器利用のストーカー行為は、体力が要りませんから女性も簡単に実行できるどころか、女性の方がメールなどは得意です。
それにメールやファックスの簡易さが繰り返しの発信やバーチャル体験を可能にし、次第にエスカレートして現実との境界が曖昧になってくる傾向を無視できないのではないかと思っています。
殆どのストーカー事件では、前段階としてのメールの膨大なやり取りがあるのです。
ご存知のようにメールやサイトでのやり取りは、相手の顔が見えないところから、エスカレートしやすい面があります。
01/13/05「公娼制度2(ミスマッチとセクハラ)」以来の一連のコラムは、セクハラ・性犯罪増加原因についての関心から始めたものでしたが、間にいろいろ挟まってしまっただけで、そのうち元の話題に戻ったときに、バーチャル体験が性犯罪増加の原因の一つではないかという視点から書く予定です。
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