03/21/03
直接民主主義と情報公開6(事前開示2)
無責任な役人に限って、「私どもは責任が有りますので」などと言いたがるのは、今年の2月10日のコラム 「公務員や大企業従業員の無責任主義 」 で書いたとおりです。
個人情報を無闇に集めたがる役所に限って、公開請求を断る口実に個人情報を保護しなければなりませんからと言って反対します.
彼等は、接待の記録など都合の悪い情報を開示したくないだけではないでしょうか?
ただ、この頃は役所も情報の公開等に前向きになって来たのは喜ばしい事です。
例えば、自分の土地の評価に不服が有れば不服申し立てができる制度(固定資産税評価不服申し立て制度)が有りますが、固定資産税課税の前提たる不動産の評価に対する不満と言うのは、隣近所ないし少し離れたところと比較して不公平だと言うのが疑問・不服の第一歩でしょう。
ところが、これまでは比較すべき他の土地の評価は,プライバシーだから見せられないと言う制度でした。
これでは、比較する土地やマンションの評価が分からないまま「ともかく自分の土地やマンションの評価が高過ぎる」と言う申し立てをしなければならず、とても使い勝手の悪いものでした。
近年不動産鑑定評価は、取り引き事例方式から収益還元方式にシフトしつつ有り、私はずっと以前からこれが正しいと思っていました。
しかし、収益還元方式と言っても、結局は付近の不動産収益、すなわち、地代家賃の相場が必要になります。
何かから演繹しないで、土地そのもの価格を考えるのは困難・不可能ですので、比較する資料を与えないで不服申し立て権を保障していますと言っても、申し立て権を実質的に妨害しているようなものでした。(役人はこういう非関税障壁みたいな妨害が得意ですね)
ところが、今年の4月から自分の土地や家屋だけでなく、他人の土地家屋の評価も閲覧出来るようになりました。
これまでは、個人のプライバシーがどうのと言って公開しなかった事から考えると、画期的な進歩だと思います。
公共工事の入札制度も、予定価格の事後開示が裁判で認められる事例が増えて来ました。
それどころか、千葉市では今年の4月から、予定価格ばかりか最低入札価格すら全面的に事前公開する事になったそうです。
めでたし、めでたしと言うところですが、次のコラムで私が気になるところを述べてみましょう。
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