03/20/02
老後の人生と財産管理について
77才になる人から、こんな相談を受けました。 『自宅に来たセールスの言うままに、代金60〜70万円で出来ると言うので、ペンキ塗の補修を頼んだところ、集金に来た人から、いろいろ直す所があって200万円になった、と言われたので、その場で言われたとおり払った。しかし集金に来た人は、150万円の領収書しか持っていないと言い、遅くとも明日には200万円の領収書を届けると言うので、150万円の領収書も貰わず200万円を支払った。その後領収書を持って来ないので、2重に請求されないかと心配で眠れない。』と言うものでした。 独身のまま現在に至ったとの事で、近くに親戚も居ないと言う。相手の会社は?と聞いても、セールスの人が来て、後は職人だけなので、相手もはっきりしないと言う(勿論見積もり書もない)。話は一応論理的に出来るが、要するに老化現象で気も弱く、理不尽と解っていても、拒絶する気力がない。と言う感じである。 普通の相談は、例えば保証をして損をした人は、『勉強になりました。2度と失敗しないようにします。』と言い、サラ金で失敗した人は、『2度と借金をしない様にします。』などと、決意を述べて、こちらも安心するが、老人の場合は、これから能力が落ちるばかりなので『今度はしっかりしてよ。』とアドバイスするわけにもいきません。 これからは、資産を持った、一人暮らしの老人が、増えて来ます。 こうした人々は、まだ精神に障害が有る、と言う訳ではないので、直ちに成年後見や、保佐の対象になる訳でも有りませんが、新しく出来た補助の対象になる可能性が有ります。 何かで大きな損をしてから、弁護士の門を叩くのでなく、『そろそろ判断が弱くなったかな』と思った時には、早めに財産管理の相談が必要な時代が、もうそこまで来ているようです。
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