02/25/08

中国の神話伝説・・舜2(ゾロアスター教の痕跡3)

以上見てきたように中国の古代神話では、火を祭る儀式は記載されておらず、治山治水が主目的になってきますが、舜の生い立ちに関する記述は、ゾロアスターの陰陽の対立の痕跡ではないかといわれています。

父の後妻が自分の生んだ子供を大切にして、舜の出世をねたんだのか盲目の父とその弟達が舜を何度か殺そうとしますが、その都度失敗に終わります。

この手の話は世界中どこでもありますが、重要なのは父親が盲目で舜が、両目にそれぞれ瞳を二つ持っていたと言う点でしょう。

「帝舜有虞氏姚姓。或曰、名[重華]。[瞽?之子、・・」の「 重華」とは、瞳が二つあると言う意味です。

他方 瞽?(こそう)とは、目が見えないと言う意味です。

ちなみに舜とは光を目ざとく認識することを意味する漢字で、光を象徴する舜と盲目・・暗闇の父との戦い・・ゾロアスター教の影響・・光が暗闇を凌駕する思想の影響ではないかと言う訳です。

舜は帝位についてからも、自分を何回も殺そうとした父と弟を大事にして、弟には封土を与えていますが、(史記によれば・・という意味です)この時代には、陰を悪として打ち滅ぼしてしまう時期が終わり、陰陽が両立する思想に変わっていたからではないでしょうか?

その後春秋以降に発達した中国の陰陽家の説では、陰陽には優劣が無い考えであることを、01/14/08「陰陽家1」のコラムで紹介しましたが、中国に文明が伝わったころには、メソポタミア地方とは何千年の時間差があって、善悪は一概に言えない、陰と陽両方で成り立っていると言う思想が普通になってから、出来たからでしょう。

ゾロアスター・・拝火思想の痕跡に話を戻しますと、わが国、その他世界中で神前に灯明を絶やさない、あるいは、各種の祭りに火を利用する伝統となっているのも、この名残と言えるでしょう。

ゾロアスター教のシンボルは光明神ですが、仏教の呪文・・真言の中で、最も?重要視される光明真言ですし、わが国の光明皇后の称号は、ここから出ているのかもしれません。

大分遅れて信仰の対象になった阿弥陀如来の無量寿光佛とは、無限大の彼方まで光が届く・・減衰しないことが売り物ですから、ゾロアスターの火のことですし、西方極楽浄土と言うのは、イラン地方あるいは、メソポタミア方面をさすと言う意見もあります。

 



関連ページリンク

Powered by msearch
稲垣法律事務所:コラム:検索

検索ベースはこちらから

 


コラムTOP

リンクを当コラムにはられる方はお読み下さい

©2002, 2003, 2004, 2005, 2006, 2007, 2008 稲垣法律事務所 ©弁護士 稲垣総一郎
Design / Maintained by Pear Computing LLC



ブログ
株式投資