02/17/08
中国の神話伝説・・堯3(火から水へ3)
堯は、不老長寿、子沢山、富貴などを授かるように請いましようと、華の封人にいわれます。
封人とは封禅の儀式を想像すれば、多分そうしたことを取り扱う職業の人・・日本で言えば巫女のような人でしょうか?
しかし、堯は「多男子則多懼」(男子多ければすなわちおそれ・・心配事・多し)とことわります。
不肖の子供ならば、いない方がましということでしょう。
ついでに、わが国でよく用いられる「齢ながければ辱多」しという熟語の最古のものがここで「寿則多辱」として 出てきます。
次に、富も多ければ、何かともめ事多しという訳です。
これに対して、封人は、そんなこととは無いだろうといろいろ言って食い下がりますが、・・・「年老いるのが厭なら、白雲に乗って帝郷へ行けばいいだろう」とは結構な御託宣ですが・・・相手にしなかったようです。
この時点・・史記・・五帝本紀ができたころには、すでに道教の思想があって、こうした観念に対するアンチテーゼでもあったのでしょう。
そこが、儒教的観点から見た堯の聖人たるゆえんかもしれません。
帝郷
観于[華]。華封人曰、「?、請祝聖人。使聖人寿富多男子。」[尭]曰、「辞。多男子則多懼。富則多事。寿則多辱。」封人曰、「天生万民、必授之職。多男子而授之職、何懼之有。富而使人分之、何事之有。天下有道、与物皆昌、天下無道、修徳就間、千歳厭世、去而上僊、乗彼白雲、至于帝郷、何辱之有。」
尭立七十年、有九年之水。使[鯀]治之。九載弗績。尭老倦于勤。四岳挙[舜]。摂行天下事。尭子[丹朱]不肖。乃薦[舜]於天。尭崩、舜即位。
更に歳月が流れて 「尭立ちて七十年、有九年之水」9年に及ぶ水害が発生し、鯀 を起用しますが、9年経っても実績が上がりません。
(使鯀治之。九載弗績。・・鯀をしてこれを治めしむ、九載績せず)
・・・書経では「九載にして績用成らず」となっているそうです。
以上を見るとこの時代に関心があったのは、暦の管理と不老長寿・子孫繁栄等であり、その最後に政権の交代要因として水害がやっと出てくるのです。
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