02/14/08
観音菩薩像の源流5
在家信者を巻き込んだ大乗仏教が興ったのは紀元後ごろからですから、多分その影響で、現世利益を求める思想が広がったものと思われます。
観音信仰の本質は、観音様による衆生済度と念彼観音力・他力本願ですから、大乗仏教に基礎を置く考え方でしょう。
チベットでも観音信仰が盛んと言うより、それ一色に近いのですが、チベットに仏教が入ったのは、が国よりも遅い7世紀ころですから、むしろそのころが観音信仰最盛期だったのかもしれません。
日本や中国だけで盛んと言うよりは、紀元後7〜8世紀ころから衆生済度・・救済を求める需要・信仰が世界中を覆っていたからではないでしょうか?
イスラムにも勿論神学が存在しますが、一般信徒に対しては難しいことを言わずに、「アッラー・アクバル」と叫んでひれ伏して言えばいい?と言う単純化で一般大衆は酔い痴れているのです。
モハメットが神の啓示を受けたというのが、610年ですから、イスラムの勃興した時期も似たようなものですから、世界中で宗教の大衆化が進んでいたのではないでしょうか?
冒頭に書いたように紀元後に在家信徒を中心に大乗仏教がおきて、これが仏教界の大手になっているのですが、キリスト教もみんな当時の新興?宗教は大衆化の成功が切り札だったのではないでしょうか?
仏教はもしかしたら、当初の仏教の哲理そのものには無かった現世利益を訴える観音信仰を付加することによって、世界宗教に脱皮できたのかもしれません。
仏教では、その後7世紀ごろに密教の発達によって神秘化することによって更に顧客層を広げ、これが現在の世界宗教になった大きな原因になっているのですが、この密教と土着習俗の融合と言う現象は、結局は庶民化大衆化に成功したと言うことでしょう。
ついでに現世利益か来世利益かと言う順序で言うと、浄土信仰などは来世利益を求めるもので、大分後に発達した思想です。
阿弥陀信仰が強くなると観音菩薩は阿弥陀如来の脇侍になっていくのです。
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