02/03/08
歳星紀年法3(日月星辰)
ともあれ、以後、星座に関することは、星と言わずに辰を使うこと・・・例えば北辰一刀流で知られる北辰など「辰」という字をあちこちに書くようになってしまうのです。
誰でも分かる星と書くよりは、「辰」と書くとその謂われを知らない普通の人には、漢字自体からは意味不明ですから、自分だけ偉くなったような気がする・・あるいは勿体が付くのでしょう。
ちなみに[辰]と言う漢字は、2枚貝が元気に肉を覗かせてビラビラさせているさまを表す漢字ですから、元々星とは何ら関係のない漢字でした。
12支を12月末から1月の子から2月の丑と・・順次当て嵌めていき、今の五月〜6月を辰月に当てたのは、動植物が盛んになる時期ですからこの漢字を当てたのです。
元々12支は12ヶ月の季節の変化にあわせて作ったので月の呼称としては意味が合っていたのですが、これを年単位に流用すると何のことか分かりませんし、無理が出るのです。
逆に今では、12支は子の刻、丑の刻などの時刻や寅年、申年など年の呼称であると知っている方はいても、本来は月の呼称であってこれの転用だったと知っている人の方が少なくなっていると言えるでしょう。
話を戻しますと、木星を年数経過の基準とし、運行を記録するようになったことで、それまで各月の名称であった12支が、各年を指称する代名詞になった始まりであると私は思っています。
そして年の運行をはかる基準になる星であることから、木星を歳星といい、以来、年数の経過・・・年齢・寿命を表すのに何歳という表現が普通に使われるようになります。
(と言うよりは歳星を五行説の「木火土金水」のトップである「木」の星と名づけたともいえるでしょう。)
現在同じ意味を表す歳と年の違いを考えますと、年は、どちらかと言うと穀物の実った状態に基礎をおいて出来上がった漢字ですから、時間経過に重きをおかないのに対し、歳は、歩くという字が頭についていることから分かるように時間の流れを意味する違いがあるでしょう。(この議論はニュアンスの違いだけです)
こうして歳星紀年法のころからだと思いますが、年齢を言うときは(年の経過を意味するものですから)何歳というように使い分けられるようになったのでしょうか?
歳星紀年法では、木星の周期と12支を関連付けたのですが、ぴったり12年でないことから、誤差が生じるので、86年に一回に閏年「超辰」と言うそうですが、線引きの調整が必要だったらしいのです。
こうして時々超辰していたのですが、後漢の建武26年(西暦50年)にこれをやめて、単純に10干12支の連続としたので、以来木星との関連性が無くなったのです。
単に年数・・地球と太陽の周期関係を数えるだけならば、地球と太陽の周期変動だけ観察すればいいのであって、(それだけでも誤差があるので、陰暦では、閏月の挿入が必要ですが・・・)そのほかに木星の周期を混ぜ込んで複雑にする必要がないのですから、すっきりと合理的になったのです。
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